^-^◆ 権限が無いから仕事ができないなんて事はない[下]
◆ 人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村 ^-^◆ 権限が無いから仕事ができないなんて事はない[下]常務「部下は常に上司には従う……か。 ふふふふっ……( ̄ー ̄) それは……条件付きでの話じゃないかね」課長「……条件ですか?」常務「ウチは、専門技術で成り立っている会社だよ。 担当者も課長も、部長も経営者も、 皆が賢いからここまで来れたんだ……」 課長「それは分かっていますよ。 だから、我々もやりがいがあるんです……」常務「例えばだね…………。 例えば部長が君に『5は3より小さい』とか、 『歯車と歯車の間に摩擦は一切存在しない』等という、 論理や専門性に基づいた指示をしたとしたら、 君は、それに従いますか?」課長「……それは無理です。 ……常務、それは無理ですよ。 理論的に明らかにおかしいですから、反論します」 常務「君の上司の部長が、部長の権限で指示してもそうかね?」課長「それは当たり前です。間違った指示に従っていたら、 その内に会社が潰れてしまいます……」常務「ほら、分かっているではないですか……。(^。^) 権限が人を納得させるのではなく、正しいかどうかが、 人を納得させるのです。 権限を与えられているレベルの者は、 全体的には論理性や、専門性には長けているものですが、 何もかも全てに渡って詳しいという訳ではありませんね」課長「……ハイ」常務「権限を持たない部下の方が、 遥かに正しい知識や論理を持っている場合だって、 あるんです」 課長「……何だか、常務が当たり前のことを仰っているように 感じてきました……」常務「そうそう、まさに当たり前のことを言っています。 真に仕事を動かすのは、大半が権限ではないんです。 論理性と専門性、或いは経験に裏打ちされた意見と、 熱意なんです」課長「…………!!」常務「この論理性と専門性で下の者が上位者を説得する事が できて、実施に移されることになれば……、 その上長が有している権限とやらを、部下が使える事に なります。 君たちの優秀な能力を、そういう所で活かして欲しいと、 期待しているのです」 課長「……フーーーム」常務「先ほど君が言った 『権限が無いと指示も出来ないし、真の仕事はできない』 というのは実態に即さないのです」課長「…………」常務「卑近な例を挙げてみようかね…………。(^-^) 私は大掃除の時に、この典型的な例を見ます。 普段は、重要な責任ある仕事をしていない若い女性からの 指示に従って、上長たちが雑巾を絞ったり、 洗剤を扱ったり、窓や机を拭いたりしていますね……。 掃除という仕事に関しては、彼女たちの方が詳しく、 且つ正しいという事を知っているから、主任も、課長も スイスイと従っています。 この様な現場では、実質的にものを決めているのは 担当者の女性ですよ。 ……でも、実は何事もそんな事に近いんです……」課長「…………!!」 常務「私が冒頭で『責任を持って考え行動しなさい』と言った、 その『責任』というのは、実質的な権限を生み出すものに 他ならないんです。 貴方の持つ、論理や専門性の力を使って、大いに上司や 周辺の関係者を説得して下さい。 その時、行動が実のあるものになり、あなた自身の成長の チャンスにもつながっていきます。 よろしく頼みますよ」課長「……目から鱗でした……。 理解できました……。 そして、どうしても上長との議論が平行線をたどった時、 その時は、一応指示に従うという事にします。 ありがとうございました……(^。^)」 <完> 人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村=========================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆