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pua honey@ あくあさんへ こんにちは! しまちゃんと京介のなんち…

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2005.07.27
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カテゴリ:カテゴリ未分類
この間、友達とランチをしている時「ひとりで旅行できる?」
という話しになりました。

4人のうち2人は、できない。
ほか2人はできる。

私はできる、のほうです。
出来るというより、一人旅じゃないとダメっていう時さえあります。

イギリスに留学中、
夏休みを利用して、バックパッカーでヨーロッパ中を旅しました。

それこそ地図とタイムテーブルのみで、
明日はどこに行こうかなぁ。
今日はどこに泊まろうかなぁ。

なーんていう感じで、気の向くまま感じるままの旅でした。

旅行はだれかと一緒でもいいんです。
それもまた、楽しい。

でも旅は一人でなきゃだめなんです。私の場合ですけど。

一人だと出会う場所も出会う人も違うんです。

それが病み付きになるほど楽しくて・・・。

一人旅にはたくさんの出会いや出来事がありますが、
今朝ふと思い出したものがあるので、
旅の思い出の1つを紹介します。

あれは、ちょうどイタリアのフィレンツェで友人と再会し、
何泊かしたあと別の友人を訪ねてボローニャに行ったときのことです。

その日は、その友人の家に泊まらせてもらうつもりだったのですが、
ちょっとした連絡の行き違いで、
彼女が仕事でミラノに行ってしまっていたのでした。

何度も電話をかけてもつながらない・・・
(当時は携帯なんてなかったから)
日はどんどん暮れていくし、おなかは空いてくるし、
連絡は取れないし、途方にくれていました。

泊まるところを確保しなくちゃ。

そう思い、地図でユースホステルを探しますが、
自分のいる場所からはかなり遠い・・・。

時間が遅いのでやっとたどり着いても、
ベッドが空いてるかどうかはわかりません。

どこか普通のホテルでもあれば、
と思い街の中を歩いてみることにしました。

歩き始めてほどなくしてから、一人の女性が声をかけてきました。

「もしかして泊まるところないの?」

「そうなのよ。友達のところに行く予定だったんだけど、
だめになっちゃって。」

「それなら私が今泊まってるところに案内してあげる」

途中話を聞くと、彼女はアメリカ人で同じようにバックパッカーで
ヨーロッパを周ってるとのことです。
そして彼女も、泊まる場所がなく困っていたところ、
修道院のシスターに声をかけてもらい、
そこで何泊かしているのだそうです。

ついたところは、ちいさなちいさな修道院でした。

夏は宿泊施設として解放しているそうで、
部屋にはベッドがたくさん並んでいました。

寝られればいい、そう思っていましたから安心して眠れるベッドが
あるだけでもとてもありがたかったです。

荷物を置くと、アメリカ人の彼女が一緒に街を散歩しようといいます。

2人で話をしながら歩いていると、
公園にテントを張ろうとしている2人の女性を見かけました。

「もしかしてあなたたち泊まるところないの?」

「そうなのよ。だから今夜はここにテントを張ることにしたの」

「そんなところに女の子2人なんて危険よ。
私達が泊まってるところにこない?」

そういって私達は、2人の女性と共にまた修道院に戻ったのです。
彼女達はスイスジャーマンとフランス人でした。

シスターは目を丸くして、
「あなた達、出て戻ってくると倍になってるわね」
なんて笑っていました。

その日夜8時から、近くで野外コンサートがあることを知り、
私達4人はそれを見に行くことにしました。

簡単な夕食を済ませ、シャワーを浴びて4人揃って出かけようとすると、
シスターが慌てて追いかけてきて、

「ここは門限が10時なのよ。絶対に守ること。
1分でも遅れたら中には絶対に入れませんからね。
コンサートは最後まで見られないと思うけど、
必ず10時までに戻ること」

「シー!」(イタリア語で”はい”)

野外コンサートは、とっても素敵でした。
ダンサーの衣装も踊りも素敵でした。

イタリア語の詩の意味はわからなかったけど、
それでも心に染みてくるものがありました。

今日であったばかりの4人が、
国も言葉も習慣も違う4人が、
同じ感動の下にいることが、とても不思議でとても幸せでした。


「いけない!!」

「あーー、もうあと5分くらいしかないよ」

それーーーーーっ!!!

10時の門限なんて、すっかり忘れてました。
でもシスターの言うことは絶対だから、
だから、だから、全速力で走って帰るしかありません。

誰も口をきかずにひたすら走っていました。

修道院が見えてきた。

あと20秒!!

ぎりぎりセーーーーフ!

シスターは信じてくれていたのか、
それもと守らない人は容赦なく締め出そうとしていたのか、
変らない笑顔で迎えてくれました。

その日の晩は、4人でしばらくお互いの旅の話をして盛り上がり、
一生忘れられない思い出の1つがまた増えたのでした。



一人旅のことは、何故かすべて鮮明に覚えてます。
もちろん記録を残してあったり、写真があったりするのですが、
頭の中の立体的な映像として、はっきり今でも思い出せます。

あーーーーまた一人旅したいな~。








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最終更新日  2005.07.27 17:34:25
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