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テーマ:二次創作小説(947)
カテゴリ:「秘密」詩・小説
BLの苦手な方は読まないでください。 あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。 何卒お許しくださいませ。m(_ _)m 3日間、青木は薪に口を聞いてもらえなかった。毎日一人で 朝から晩までMRIを見続けて、とうとう犯人を見つけ出した。 これでやっと薪さんに許してもらえると青木は思い、報告書を 書く前に薪に知らせに行った。トントンとドアをノックすると、 「入れ。」 と言われた。薪は別室で佐伯の脳を見ていた。MRIの画面 には鈴木が映っていた。子供の頃の鈴木が眩しいほどの 笑顔で何処かの田舎のあぜ道を走っていた。壮大に広がる 菜の花畑が綺麗だった。子供の頃の鈴木の顔は殺された 少年にそっくりだった。青木は薪がそんな昔までさかのぼって 佐伯の脳を見ている事に驚いたが、あえて何も触れず、 「犯人が見つかりましたよ。」 と言った。 「やっと見つけたか。確証はあるんだろうな。」 「はい。犯人は田中健太郎27歳。殺された少年の通う中学 の理科の教員でした。1人目の被害者岡田大輝君14歳の 担任ではなかったので、当初、捜査対象から外れるほど 印象が薄く、見逃してしまっていたのですが、2人目の被害者 大島勇一君16歳を2年前までMRIで調べたところ、容疑者 田中健太郎は中学3年生の時の担任でした。田中健太郎は 4月に岡田大輝君の学校に転任してきたのです。当初、 大島勇一君に関しては高校入学以降しかMRIで捜査して いなかったので、容疑者が浮かんできませんでした。1人目の 被害者と2人目の被害者は学区も違い、面識もなく、何の 接点もなかったのはその為です。この連続殺人事件は暴行 目的の快楽殺人ではなく、怨恨によるものでした。詳しくは MRIの画面を見せながら説明します。薪さん、こちらに いらしてください。」 (続く)
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最終更新日
2011年02月04日 22時51分29秒
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