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テーマ:二次創作小説(943)
カテゴリ:「HUNTER×HUNTER」小説
BLの苦手な方は読まないでください。 18禁です。 あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。 何卒お許しくださいませ。m(_ _)m 男を受け入れるのは数年ぶりで、本来なら苦痛を伴う挿入のはずだったが、 不思議と挿入時の痛みはなかった。血を抜かれて力が入らなくなるほど 弱らされ、血でベトベトに濡らされ、指で慣らされ、ゆっくりと挿入され、 わざと淫乱に仕立て上げるような言葉を言われ、僅かに腰を動かし、焦らす ように身体の奥深くにとどまり、トランプの痛みを忘れさせる快感を与える ヒソカにクロロは絶望した。 いっそ傷だらけの身体を破壊するごとく荒々しく抱いてくれたほうが マシだと思った。そうすれば、何も考えられなくなり、死や未来への不安が 消えるからだ。ところが、ヒソカは優しく焦らしながら抱くので、 凌辱されている屈辱感が身体を駆け巡り、ヒソカと繋がっている部分が 熱く狂おしくなってしまうのだった。 「初めてじゃないよね?凄く締まるよ。」 ヒソカが耳元で囁いた。 「キミは男も女も知ってるって噂があるのに、誰と寝てるのかイマイチ 分かんないとこあったからねぇ。団長は何年も誰とも寝てないって 聞いた事もあるけど・・・それって本当?パクから愛されてる自覚が あるのに、寝ないって酷いよね?僕みたいに男が好きならともかく、 他の女にも見向きもしないし、キミは聖職者にでもなった気でいたの? 皆から慕われ、パクから盲目的に愛されて、さぞかし、良い気分 だったんだろうね。禁欲生活を長年続けていたのはパクに悪いから? キミはパクを抱きたくなかったんだろう?パクには性欲を感じない。 でも、愛される事が心地良いから、他に彼女も彼氏も作らなかった。 そうだろう?キミは愛情だけを欲する悪人だね。愛されても見返りを あげない悪人だ。」 パク・ノダの名前が出たとたんクロロは身体の熱が冷めていく気がした。 「キミは10代までいろんな男に抱かれてたんだろう?それなのに、 キミは力を手に入れてからは愛してくれる人に身体でお礼するのが 嫌になって、誰とも寝なくなった。違うかい?キミは聖職者を気取る 偽善者だ。僕はキミみたいな人を滅茶苦茶に壊すのが好きでね。 ずっとヤれるチャンスを窺ってたのさ。」 「悪趣味だな。」 ヒソカの言葉を黙って聞いていたクロロが吐き捨てるように言った。 「ヒソカの推測は概ね当たっているが、俺が誰とも寝ないのはパクを 繋ぎとめておきたいからじゃない。パクは仲間だから愛情を友情で 返していたよ。」 すると、ヒソカは眉をひそめて、こう言った。 「可哀相なパク。ねぇ、知ってるかい?パクは死んだよ。」 「・・・」 クロロはパク・ノダの訃報に言葉を失った。子供の頃からの仲間が 死んだのだ。おそらくは自分の為に・・・打ちひしがれたように クロロは空を見上げた。血塗られた大地に片方の頬をつけたまま 目線だけを空に移して、自分の無力さにクロロは涙を流した。 空は果てしなく青く、照りつける太陽はクロロを見下ろしていた。 (続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年03月19日 23時12分05秒
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