カテゴリ:本
今年も「独断と偏見の書籍ランキング」 毎年、12月末に1年を振り返って書いていますが、 外国暮らしで日本語の書籍が手に入らないので、 ジャンルも発売年度もバラバラのランキングでござる。 今年読んだ本は、何冊なのかわかりましぇん~ というのも、大切な読書記録ノートが無くなっちゃったからです。 でも、例年と同じくらい読んだんじゃないかとは思いますねぇ。。。 1. 愛をみつけたうさぎ ケイト・ディカミロ作 バグラム・イバトーリーン絵 子安亜弥訳 ドラマ「星から来たあなた」でト・ミンジュンが読んでて話題になったのでついつい購入した本。 しかーし、手に入った時にはドラマが終わっちゃったので何となくほったらかしに。 久しぶりに思い出して読んでみたら、しみじみと感動する良いお話でした。 2. 何もかも憂鬱な夜に 中村文則 う~~~ん、この本は何位にランクインさせようか迷いましたよ、ちーこさん!!!(笑) 正直、1ページ目から168ページくらいまではすごく不快な本だった。 でもラストの20ページで大逆転。 多分、168ページ目までは私とは全く別世界の人間の話で不快感を感じていたのが、 ラストの20ページで、そういう世界の人たちとも共通する部分がある、 と思えたからかも。 おまけに巻末の解説が今年話題の又吉直樹で、この解説がまた良かった。 今年はハマった本が無かったこともあって、そして年末に読んだこともあって、2位に。 3. 幕が上がる 平田オリザ 普通の青春小説。 爽やか~ 脇役の国語科のお爺ちゃん先生、滝田先生が良かったな。 抜粋(備忘録) 「宮沢賢治は、相対性理論や当時の宇宙論に大きな影響を受けたと言われています。どこまででも行ける切符とか、最後のブラックホールの話などは、確実に、その影響が現れています。(中略) 宇宙はどんどん、光の速さで広がっていきます。だから、私たちは、宇宙の果てにはたどり着けない」 4. さがしもの 角田光代 本と恋の物語の短編集。 年齢とともに本の読み取り方が違っていく、というのは実に共感。 本が好きな作家が書いた本についての物語なので共感できる部分がいっぱいだった。 台湾の花蓮や龍山寺なんかが出てきた!(^^) 抜粋(備忘録) 「あいかわらず、いろんなことがある。かなしいこともうれしいことも。もうだめだ、と思うようなつらいことも。そんなとききまって私はおばあちゃんの言葉を思い出す。できごとより考えのほうがこわい。それで、できるだけ考えないようにする。目先のことをひとつずつ片づけていくようにする。そうすると、いつのまにかできごとは終わり、去って、記憶の底に沈殿している。」(P.191~P.192) この部分はわざとひらがなを多くしてるのかなあ? 5. 家日和 奥田英朗 普通の中年夫婦たちの温かくてユニークな、ちょっと風刺的な短編集。 それぞれ良かった。 6. 千両花嫁 山本兼一 新婚夫婦が喧嘩してもまたすぐ仲良くなっていく様子が何とも微笑ましいわ~ 7. あなたの「キレイ」がめざめる本 伊東明 元々、自己啓発系の本はあんまり好きではないのだけれど、 この本は心理学者が書いているので 「社会心理学的には・・・・・・・」 「心理学の数々の実験結果で・・・・・・・が実証されています。」 のような部分が興味深かった。 8. 君の膵臓をたべたい 住野よる レビューはこちら!! 9. 珈琲屋の人々 池永陽 「心を温かくしてくれる、飲物はいいね」 と言いながらおいしい珈琲を淹れる主人公の行介はいいんだけど、 ラストがハッピーエンドになりそうで 曖昧に終わってしまったのが個人的に残念。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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