消費者教育と、もどかしい講義
この日の午前中は、消費者教育に関するアクティビティ3つ。最初は、1か月30,000マラウイクワチャ(35,000円弱)の収入を、どう使うか計画を立てるアクティビティ。2005年世界銀行発表のデータによれば、この国の一人あたりGNIは160米ドル。有償のセカンダリースクールに通える家庭の子はそれなりにゆとりがあるためか、世銀のデータ通り1か月1,500円程度で暮らしている家庭と接する機会は、私はあまりない。それでもMK30,000は「非現実的」と参加者たちも呆れ顔。次は、購入の際、決め手となる情報をリストアップ。「価格」「栄養価」「家族構成」「ブランド」「好み」広告」などと並び、「宗教」が挙げられたのは、ムスリムの人たちもたくさん暮らしているから。これもただ列挙しただけだったけど、「広告」と「栄養価」が同レベルで消費行動につながっているなら、そこを問題提起することこそ、消費者教育の意義の1つ。全体で項目をリストアップをしたのち、グループワークでは重要度をランキング形式にした方が、「消費者」としての問題意識付けになったのではないか。最後は、いろんな商品のパッケージに描かれている情報を読み取るもの。この国では、ムスリムの人たちが食べられる、つまり、豚を扱っていないことを示す「ハラーレ」というシールがお店や商品に貼られている。お砂糖にそのマークがついていることに、このアクティビティを通じて知った参加者もいた。午後からは、アクティビティの意味付けや授業案の書き方の講義。家庭科は2年ぶりのこの会で、意味付けや書き方に時間をさくより、実際にアクティビティを作り、こなしていった方がその意義や問題点も明確になり、参加者の力になるはずと、もどかしく感じた。昨年はこの会で家庭科が実施されなかったため、生物に参加した私。その時、一緒だった先生に、「生物と比べて家庭科のプログラム、どう?」とたずねてみたところ、「生物の方が興味深かったし、得るものが大きかった。 家庭科も、明日からは面白くなるんじゃない?」とおっしゃっていた。明日からに期待しよう。今日もぽちっ↓とありがとうございます^^人気blogランキングへ