安いニッポン「価格」が示す停滞/中藤玲
安いニッポン 「価格」が示す停滞 (日経プレミアシリーズ) [ 中藤 玲 ]価格:935円(税込、送料無料) (2022/2/19時点)楽天で購入アマゾンへ行く第1章 ディズニーもダイソーも世界最安水準□ 日本の購買力はアメリカの7割以下□ 企業や労働者が、誰も報われないことをやっている、悲しニッポンだ□ 低価格を強く求める日本の消費者の姿だ。□ 安定とは、上がったり下がったりしながら水準は同じ程度になるものだが、日本人は何が起きても同じ場所に縛り付けておく節がある。つまり、日本企業は固定を前提にコストを設定するので、売り上げ確保を重要視し、売るために値下げに走っているのだ。第2章 年収1400万円は「低所得」? 人材の安い国□ 日本だけ低賃金なのは 1.労働生産性が停滞している 2.多様な賃金交渉のメカニズムがない□ ヨーロッパで5倍の時間をかけて作った車も10倍の価格で売れば、金額の生産性は2倍になる。それがドイツの生産性の高さの理由だった。□ 「ロール型雇用」も一考を□ 社会人なってから毎年末、1年間にどれだけ成長したのかを振り返り、職務経歴書をアップデートすることが慣例になっている。第3章 「買われれ」ニッポン 外資マネー流入の先に□ 「クールジャパン」を幻想で終わらせないためにも、まずはコンテンツの対価を確保し、労働者に報いる仕組みづくりが不可欠だろう第4章 安いニッポンの未来 コロナ後の世界はどうなるのか□ 企業は労働者の専門性を高める育て方をしておらず、専門性を高めた労働者の給与をより高くすることをしていない□ 落ちこぼれも出さないけれど、傑出した人材も出てこない