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音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2009年09月29日
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テーマ:Jazz(1968)
カテゴリ:ジャズ

音の美しさを楽しむ愛聴盤 ~その1~


 モダン・ジャズ・カルテット(略してMJQ)は、ミルト・ジャクソン(ヴィブラフォン)を中心に、ジョン・ルイス(ピアノ)、パーシー・ヒース(ベース)、ケニー・クラーク(ドラム)が結成したジャズバンド。レギュラーグループの活動がそれほど多くないジャズ界で20年以上もグループとして活動した(ただし、ドラムは入れ代わりがあり、本作の時点ではコニー・ケイがドラムを担当)。

 そんなMJQが残したアルバム中で、"音の美しさ"という観点から筆者が特に気に入っているのが、本盤『たそがれのヴェニス(原題:No Sun In Venice)』(1957年)である。音といっても、録音状態やオーディオ的な話ではなく、楽器演奏の音色という意味である(とはいえ、MJQ初期の有名盤は録音状態が悪いのに対し、本盤は音質もいいのは事実である)。

 MJQの最大のよさは、グループとしての調和にある。このことは、ミルト・ジャクソンの演奏に顕著に現れているように思う。ミルト・ジャクソンのソロ名義を聴くと、もっと自由に演奏している姿が目につくが、MJQではいい意味で抑え気味の演奏をしている。本作においてもそれは例外ではなく、グループとしての音作りが強く意識されている。結果として出てくる音は、メンバー4人が一体として演奏を繰り広げ、ミルトのヴィブラフォンはきらきらときらめく音色になって聴き手の耳に届く。この"きらきら感"が醸し出す美しさこそが、筆者の言う"音の美しさ"ということになる。このような観点から特におすすめなのは、1.「ゴールデン・ストライカー」、3.「ローズ・トルク」、6.「三つの窓」。

 ちなみに、本盤は、1957年のフランス映画『大運河』のためにメンバーのジョン・ルイスが書き下ろした作品集である。しかし、映画のサウンドトラックというよりは、MJQの一つの作品としての趣が強いアルバムである。さらに付け加えておけば、ジャケットに使用されている絵画はターナーの名画だが、左右反転したままジャケ写真として使われているとのこと。
 

[収録曲]
1. The Golden Striker
2. One Never Knows
3. The Rose Truc
4. Cortege
5. Venice
6. Three Windows

The Modern Jazz Quartet:
John Lewis (p), Milt Jackson (vib), Percy Heath (b), Connie Kay (ds)

録音: 1957年4月4日





 
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Last updated  2016年01月28日 22時08分36秒
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