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音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2010年06月16日
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80年代アメリカン・ロックの代表的名盤


 80年代の “いかにもアメリカン・ロック”というアルバムと言えば、ブルース・スプリングスティーンの『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』を思い浮かべる人も多いかもしれない。大セールスを記録したお化けアルバム『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』は確かにその一例ではあるが、ストレートなサウンドでアメリカン・ロック然とした名作はこれと前後する時期に複数生まれている。ジョン・メレンキャンプ(当時はジョン・クーガー・メレンキャンプ)の『スケアクロウ』もそうだし、ヒューイ・ルイス&ザ・ニューズの『スポーツ』や『FORE!』もそれに該当する。こうした80年代アメリカン・ロックの流れの中で数えられる名盤の一つが、1986年にリリースされたボブ・シーガー&ザ・シルバー・ブレット・バンド(Bob Seger & The Silver Bullet Band)の『ライク・ア・ロック(Like A Rock)』である。

 ボブ・シーガーは1945年生まれで、“デトロイトの巨人”の異名で知られる。1960年代から地元デトロイトで活動を開始し、70年代半ばまではローカルな存在だったが、70年代後半以降はシルバー・ブレット・バンドを率いてアルバムをリリースし知名度を上げていった。2004年にはロックの殿堂入りを果たし、60歳代半ばを迎えた現在も現役で活動している。上記のように、1960年代から活動していたため、本作リリースの時点でも既にキャリアは長く、本盤は15枚目(スタジオ作のみ数えても13枚目)のアルバムだった。

 本盤のタイトル・トラック(2.「ライク・ア・ロック」)は、“岩の如く”という歌詞そのままに、GMの自動車シェビー(シボレー)のCMソングとして使用され、よく知られる曲となった(ビルボード全米チャートで最高位は12位)。けれども、このアルバム全体としての雰囲気は、この「ライク・ア・ロック」ではなく、むしろ同じくシングル曲(とは言っても、実は10曲中7曲もシングルになっているのだが)の、1.「アメリカン・ストーム」(同13位)の方にある。こちらの“王道アメリカン・ロック”が本作の基調であり、その中で「ライク・ア・ロック」は少し落ち着いて聴かせるナンバーという位置づけである。実際のところ、筆者も先行シングルとして発売された「アメリカン・ストーム」の方を聴き、“これだ!”と思って今度はアルバムを聴くべく貸しレコード屋に走った記憶がある。

 シルバー・ブレット・バンドのメンバーは、、ボブ・シーガー(ヴォーカル、ギター、ピアノ)に加えて、クレイグ・フロスト(オルガン、シンセ、ピアノ等)、クリス・キャンベル(ベース)、アルト・リード(サックス)であるが、それ以外の本作でのゲスト・ミュージシャンも多彩だ。注目すべきは、元リトル・フィートのビル・ペイン(シンセ、ピアノ、キーボード)で、ほぼ全曲(5.を除く)で参加している。あと、上記2.で見事なスライド・ギターを披露しているのは、70年代、ジョン・メイオールの下でプレイしたり、トッド・ラングレンの『サムシング/エニシング?』に参加したりしたリック・ヴィトーという人物。ちなみに、このギタリストは、本盤の後、リンジー・バッキンガムの後釜としてフリートウッド・マックに加入することになる。また、3.では、元イーグルスのティモシー・シュミットとドン・ヘンリーがバックのヴォーカルでゲスト参加している。ちなみに、10.だけはライブ音源であり、ジョン・フォガティ作のナンバー。同曲のオリジナルはC.C.R.のアルバム『ウィリー・アンド・ザ・プア・ボーイズ』(1969年)に収録されている。

 豪華メンバーに直球のアメリカン・ロック・サウンド。B・スプリングスティーンのような超メジャーどころだけでなく、この手の名盤は『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』の前後する時期に結構生み出されている。ロック音楽の歴史から見ると、70年代に比べて80年代は停滞期というイメージがある。けれども、この手の骨太のストレートなロックを楽しみたい人には、80年代は案外、名作の宝庫という言い方もできるのかもしれない。



[収録曲]

1. American Storm
2. Like a Rock
3. Miami
4. The Ring
5. Tightrope
6. The Aftermath
7. Sometimes
8. It's You
9. Somewhere Tonight
10. Fortunate Son

1986年リリース。






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