テーマ:洋楽(3288)
カテゴリ:洋ロック・ポップス
新ラインアップで臨んだ東京でのライヴ盤
1974年の『461 オーシャン・ブールヴァード』から1978年の『バックレス』まで、エリック・クラプトンのバンド・メンバーは固定されていた。しかし、『バックレス』制作後にジョージ・テリー(ギター)とマーシー・レヴィ(ヴォーカル)が脱退。翌1979年の欧州ツアーではメンバーが一新された。その新メンバーで臨んだ日本公演を収めた2枚組ライヴ盤が、1980年発表のこの『ジャスト・ワン・ナイト〜エリック・クラプトン・ライヴ・アット武道館〜(Just One Night)』である。『レインボー・コンサート』(1973年)、『エリック・クラプトン・ライヴ(E.C. Was Here)』(1975年)に続く、3作目のライヴ盤となった。 このツアーの演奏メンバーは、アルバート・リー(ギター)、クリス・スティントン(キーボード)、デイヴ・マーキー(ベース)、ヘンリー・スピネッティ(ドラムス)という布陣。これらのメンバーは次作となる『アナザー・チケット』へと継続していく。本ライヴ盤は、2枚組14曲が収録されているが、基本的には1979年12月4日(何曲かについては12月3日)の武道館公演を音源としている。アルバムは、米チャートで2位、英チャートで3位となり、好意的に受け入れられた。 聴きどころ満載で、通して聴く以外ないのだけれど、筆者の気に入っている演奏をいくつかだけ挙げておきたい。まず、1枚目からは、冒頭の1.「タルサ・タイム」は、ライヴ・ヴァージョンとしてシングル化されたもので、演奏の一体感がいい。4.「ワンダフル・トゥナイト」は、何を隠そう、筆者がこの曲を特別なお気に入り曲となるきっかけとなったのが、本ライヴでの演奏だったりする。圧倒される演奏の代表例としては、8.「アフター・ミッドナイト」は聴き逃がせない。 アルバム2枚目に目を向けると、ブルースあるいはブルースロックを演るクラプトンの本領発揮が冒頭の1.「ダブル・トラブル」と締め括りの6.「ファーザー・オン・アップ・ザ・ロード」と言えそう。これら2曲のほかには、元はJ.J.ケイルの曲の5.「コカイン」も注目。有名曲のせいか、とにかく観衆が一気に盛り上がり、ライヴの光景が目に浮かぶような気がする。 個人的に、本盤はLPレコードの時代から慣れ親しんだライヴ盤だったりする。武道館でのライヴ盤というのは世にいくつもあるけれど、ボブ・ディランのものと並ぶ代表作がこの『ジャスト・ワン・ナイト』だと思っている。そんなわけで、今でも、九段辺りを通りがかって武道館を見るにつけ、思い出してはまたCDを出してきて聴きたくなる盤の一つだったりもする。 [収録曲] (Disc 1) 1. Tulsa Time 2. Early in The Morning 3. Lay Down Sally 4. Wonderful Tonight 5. If I Don't Be There by Morning 6. Worried Life Blues 7. All Our Past Times 8. After Midnight (Disc 2) 1. Double Trouble 2. Setting Me Up 3. Blues Power 4. Rambling on My Mind 5. Cocaine 6. Further On Up The Road 1980年リリース。 ジャスト・ワン・ナイト~エリック・クラプトン・ライヴ・アット武道館~ [ エリック・クラプトン ] ジャスト・ワン・ナイト〜エリック・クラプトン・ライヴ・アット武道館〜/エリック・クラプトン[SHM-CD]【返品種別A】 下記のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023年03月17日 20時53分41秒
コメント(0) | コメントを書く
[洋ロック・ポップス] カテゴリの最新記事
|
|