今日、青森県は津軽地方の地図を見ていました。
飛び地合併が多くまだら模様を描く青森県内の市町村合併ですが、合併しないで残った町村もいくつかあるんですね。津軽の中央部にある田舎館村も、その一つ。白神山地に接する西目屋村と並び、津軽地方では数少ない貴重な村となりました。
田舎館村と言えば、個人的に気になるのが、村内にある奥羽本線川部駅の存在。かつて黒石線(国鉄→弘南鉄道。1998年廃止)が分岐していたこともあって「黒石の玄関口」というイメージを持っていたんですが、よくよく考えてみると、川部の駅舎は黒石、そして川部そのものの集落とは反対の西側に設けられているんですよね。この駅が開業したのは奥羽本線が開通したのと同時の1894年のことですが、その時点では、黒石ではなく西方約3キロに位置する藤崎を意識して設置されたんじゃないかなと思うんです。要は、東北本線の松川(飯野、川俣を意識)、石越(若柳を意識)と同類で、世が世ならば川部も「藤崎駅」と名乗っていただろうに当時は所在地の地名を名乗るのが鉄則だったため川部駅と名付けられ今に至る、という状況だったんじゃないかなぁ? と。
話を田舎館村に戻すと、この村が合併していないのは、自立の道を選択したからではなく、西に位置する弘前市との合併を断られた挙句南に位置する平賀町などとの合併協議(2006年1月、平賀町、尾上町、碇ヶ関村が合併し、平川市が発足)にも加われなかったという事情があるようです。合併志向を持っているならば、温故知新じゃないけれど藤崎(2005年3月、藤崎町と常盤村が合併し、新・藤崎町が発足)との合併も視野に入れてもいいんじゃないかと思ったりもします。
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Last updated
2006.12.23 19:14:57
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