日航ジャンボ機墜落事故から30年の節目の日でしたね。520名も亡くなった大惨事。妻が録画してくれた事故の特番を今観ていましたけど、当時の記憶がフラッシュバックしますね。特に印象に残ったのは、マスコミの対応が今よりもはるかにえげつないこと。事故で生き残った人を入院している病院まで追いかけまわして「手を振ってください」なんて要求したりして… 今のマスコミもどうかと思う面はありますけど、昔に比べてずいぶん紳士的になったようには思います。
あと、ふと思ったのですが、これだけの事故にも関わらず、「飛行機なくせ!」「脱飛行機」的な議論が全く起こっていないことも、ちょっと気になりました。事故機の機長のお嬢さんは客室乗務員になったとのことだし、(大事故を起こしかねない)飛行機自体の存在は否定していないんですよね。「海岸沿いに住むな!」「脱原発」なんて人命を脅かしかねないものへの一方的な批判の声が大々的に挙がったのは、東日本大震災や福島第一原発事故ぐらいでしょう。阪神・淡路大震災の時だって「神戸に住むな!」なんて声は聞きませんでしたし、東北地方の人はずいぶんと理不尽な扱いを受けているな~とひねくれた感情がもたげてしまう私(苦笑)
暴騰に触れたマスコミの対応と表裏一体で、この30年で人命やプライバシーが尊重される社会に変わったからこそ、「人に危害を加えるもの=悪」という論理も受け入れられやすくなってきているのかな…と感じます。飛行機にしろ原発にしろリスクもベネフィットも当然ある訳で、そのバランス感覚がリスク偏重気味なんでしょうね。今は。
堤真一主演!当時、地元紙記者として御巣鷹山日航機墜落事故を取材した作家・横山秀夫による同名原作の映画化!【中古】◆DVD◆クライマーズ・ハイ◆