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CAPTAINの航海日記

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Abc@ Re:10県の都市圏(その10)(09/03) 福島県政最大の失敗ですね。
CAPTAIN@ Re[1]:スゴイ 乗り鉄のデータですね(08/29) >lavien10さんへ 足掛け10年間の記録で…
lavien10@ Re:スゴイ 乗り鉄のデータですね 素晴らしく、鉄道は国民の足を証明してま…
CAPTAIN@ Re[1]:郡山市の将来(08/20) >>たんぽぽさんへ コメント、ありが…
2024.09.15
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テーマ:地理・歴史(228)
カテゴリ:企画モノ


前のエントリで書いた多摩地域、中央線沿線への高等教育機関の集中は、この地域の都立高校の入試難易度の向上に間違いなく貢献したと思われます。1965年時点での都立高校の入試難易度表がこちらなのですが、多摩地域(第七・八・九学区)のトップ校が立川で、次いで国立、武蔵と続き、八王子市の南多摩が三鷹(武蔵、南多摩、三鷹は現在は完全中高一貫校)とほぼ同程度という状況でした。
都立高校はこの直後の1967年よりいわゆる学校群制度の導入に踏み切ります。この制度は当時の都立トップ校だった日比谷高校をはじめ都立高校全体の入試難易度低下や東大合格者数の減少に繋がったため「改悪」と評されることが多いのですが、多摩地域は人口の急増に伴い学校群制度の導入以降に設立された高校が多かった(この種の高校は学校群を組まずに単独で生徒の選抜が実施された)ため都立高校の入試難易度低下は起こらず、むしろ立川と国立、武蔵と三鷹が学校群を組んだりしたことによりこの学校群が多摩地域のトップ校(群)として君臨する結果となったようです。こちらの1980年時点での都立高校の入試難易度表を見ると、多摩地区のトップ校(群)は立川、国立の両校で構成された72群で、次いで1969年に設立された国分寺が入り、その次に武蔵、三鷹の両校で構成された74群が入る状況でした。ただし、調布北(1973年設立)、八王子東(1976年設立)、75群(府中、神代の両高校で構成)、保谷(1972年設立)、狛江(1973年設立)、清瀬(1973年設立)といった高校も入試難易度が比較的高く、必ずしも中央線沿線が絶対的に入試難易度が高いというほどではなかったようにも見受けられます。
むしろ影響が大きかったのは、1982年に学校群制度を廃止して導入されたグループ合同選抜ではなかったかと思われます。この制度の導入をきっかけにこれまで実質1学区として取り扱われていた多摩地域が4つの学区に分割され原則居住する学区の高校への進学が義務付けられたのですが、その学区の区割りがちょっと変なんですよね。
こちらがその地図なんですが、八王子、日野、町田の3市で構成されていた第7学区はまだ妥当だとして、中央線沿線地域がものの見事に分割されてしまったんですよ。これまで学校群を組んでいた立川と国立、武蔵と三鷹がそれぞれ違う学区になっているんです。
しかも各学区の高校がそれぞれ二つのグループに分かれていて、

(第8学区)
81グループ 立川市、昭島市、東大和市、武蔵村山市
82グループ 青梅市、福生市、あきる野市、羽村市、西多摩郡

(第9学区)
91グループ 武蔵野市、小金井市、東久留米市、西東京市
92グループ 小平市、東村山市、国分寺市、清瀬市

(第10学区)
101グループ 三鷹市、調布市、狛江市
102グループ 府中市、国立市、多摩市、稲城市

の高校で区切られたから、それぞれのグループで入試難易度が最も高い高校が結局中央線沿線の高校となってしまう事態となりました。中央線沿線ではない82グループを除けば、

81グループ=立川
91グループ=武蔵
92グループ=国分寺
101グループ=三鷹
102グループ=国立

という入試難易度の傾向は、学校群制度時代以上に強化されたものと思われます。
このグループ合同選抜は1993年を最後に廃止され、また都立高校の学区制も2003年以降全都一学区という形で解消されましたが、入試難易度の差は特段の変化なく今に至る…というのが現状です。
もし、多摩地域の学区が上記ではなく「中央線沿線」「京王線沿線」「西武線沿線」「青梅線沿線」のみで構成されていたとしたら、現在の都立進学校の配置図もずいぶん変わっていたのかな…とIFを想像してしまいますね。

以上、付け焼刃な知識で多摩地域について語ってみました。私自身小学校2年生まで国分寺市民だったので、「もしかしたら自分が遭遇していたかもしれない受験の世界」が面白くて、ついつい深入りして調べてしまった次第です(苦笑)


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Last updated  2024.09.15 12:15:17
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