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カテゴリ:ヨーロッパ映画
現在ニューヨークではNew York Film Festivalが行われており、毎年いい作品が見えるので楽しみにしています。
で、今日はそのフェスティバルでジャン・ピエール、リュック・ダルデンヌ兄弟が監督した「L'Enfant」を見ました。(前作の「息子のまなざし」もNew York Film Festivalで見ました。) 前に今年のカンヌでグランプリを受賞した「Broken Flowers」(08/30/05参照)を紹介しましたが、今日の作品はナンバー1、パルムドールを取った映画です。 ベルギーの地方都市を舞台にした映画です。 ソフィアはボーイ・フレンド、ブルーノの子供を産むが、彼はスリをしながらのその日暮らし。しかもブルーノは大金欲しさから自分達の子供をブラック・マーケットで売ってしまう・・・・・。 手持ちカメラ、自然光撮影によるドキュメンタリー・タッチの映画で、とてもリアルに伝わってきます。 主人公のブルーノはサイテーな男です。 自分の赤ちゃんは売っちゃうは、女から金やケータイをせびるは、どうしようもないやつなんですが、なぜか憎めません。 それは彼が与えられた世界の中で、間違ってはいるが一生懸命生きているからではないでしょうか。 それから監督の主人公に対する暖かいまなざしもあると思います。 登場人物にリアリティを持たせるため、キャラクター設定は具体的にされておらず、登場人物の行動やセリフから観客が想像するようになっています。。。。。と、上映後のQ&Aで監督が答えていました。 この兄弟監督は1999年にも「ロゼッタ」でパルムドールを受賞しています。。。。。が、見る人は少ないでしょうね。商業的には成功しない映画です、彼らの作品は。(残念!) とても面白いんですけど。。。。。 バイバイ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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息子のまなざし 好きでした。
主人公(息子を殺されたお父さん)の背中ばかりが最初の頃映っていたのが印象的でした。 とても普通じゃいられない話なのに、淡々としていて、まあ心の内には、殺意は秘めてはいたのですが、逆に息子を殺してしまった男の子に近づいていくところが常軌を逸して良かったです。 あの主人公の俳優の名前が思い出せませんが、いい味出してますよね。この監督たちの作品に欠かせない人ですね。 (2005/10/10 11:01:36 AM)
ZELDAさん、こんにちは。元気ですか?
あの主人公のおっさん(笑)はフランス語圏(フランス、ベルギー)では有名な俳優じゃないでしょうか。フランス映画でよく見る人です。 「リード・マイ・リップス」という映画ではマフィアのボスの役をやってますよ。 バイバイ (2005/10/10 11:05:47 PM) |
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