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カテゴリ:ヨーロッパ映画
今日も前回の「地獄に堕ちた勇者ども」に続きヴィスコンティ監督のドイツ3部作です。 1911年のヴェニス。ドイツの作曲家グスタフは静養のためヴェニスを訪れる。そこで彼はタジオという美少年を見つけ心を奪われるが・・・・・。 映像がとてもきれいでした。どのシーンも絵になります。 全編に流れるマーラーの5番がいいですね。とても悲しい曲。(主人公はマーラーをモデルにしています。) 主役グスタフを演じるのは「地獄に堕ちた勇者ども」に続きダーク・ボガードでメチャメチャうまいです。 美少年タジオをホテルのレストランやビーチで見つけるたびにグスタフはときめきます。その表情が気色悪い。なんや、このおっさん?!でもダーク・ボガードうまい!顔の表情だけで彼の気持ちが伝わってきますから。この俳優は本当にいいです。 後半顔を白く塗ってスリー・ピースのスーツにネクタイでビーチに向かいます。この時点でもうおかしいです、このおっさん。汗がひたいから流れ落ち、化粧もとれてきます。。。。。 そりゃ暑いやろ! 夏のビーチにスーツって。。。。。おっさん気色悪いというよりグロテスク。当たり前や! 一応タジオはギリシャ彫刻のような美しい少年ということになっています。確かにきれいな顔立ちでパッと見女性に見えます。 しかもビーチにはかわいいねえちゃん一人もいません。 だからグスタフはゲイというより芸術家として美を追求していった結果、彼に魅了されてしまったと言うことなのかもしれません。 美少女を追い求めるグスタフじゃ単なるロリコンになってしまい、ドイツ芸術家としての高尚なイメージがなくなってしまうので美少年に惚れたのは正解かもしれません。 でもあの白化粧がヴィスコンティの耽美世界なのか?芸術とコメディは紙一重かも。。。。。 バイバイ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/06/01 03:07:31 AM
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