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カテゴリ:ベンゼン屋日常
米国ボストン近郊のウスター美術館に所蔵される印象派絵画の美術展が東京都美術館で開かれています。 今年は1874年に第1回印象派展がパリで開かれてから150周年にあたります。 第1回印象派展の出品者はクロード・モネ、エドガー・ドガ、ピエール=オーギュスト・ルノワール、カミーユ・ピサロなどでした。 このあたりの話は原田マハの小説「たゆたえども沈まず」を読むと様子が伝わってきます。 それまで、人物画や神話などの精彩で写実的な表現、遠近法を守った表現がパトロンや購入者である貴族にうけていた絵画がふわっとした空気感や光線の効果を重んじて、自分の感覚に正直に、大胆に事物の印象を描くように変わっていきます。 これら印象派絵画の良さを認めたのは資金のあるパリの貴族や商人ではなく、アメリカ人で、印象派絵画はアメリカにどんどん流れていきました。 その買い手の一つがウスター美術館でした。 この美術展は4/7で終わるようなので、鑑賞に行ってきました。 ※美術館廊下の大ポスター 1865年ー1917年の作品がポスターにまとめられている 5つのカテゴリーに分かれていて、パリから米国への印象派の系譜が展示されていました。 第1章 伝統への挑戦 第2章 パリと印象派の画家たち 第3章 国際的な広がり 第4章 アメリカの印象派 第5章 まだ見ぬ景色を求めて ウスター美術館がモネと「睡蓮」購入交渉を行い、その時の手紙なども展示されていて、美術品の流れ方や文化の伝播についても勉強になりました。 気に入る絵を探しながら、上のような勉強もしつつ、とてもいい時間を過ごしました。 都美術館は上野動物園の隣にあります。 出かけた、3/22は上野公園は桜まつりのテントがたって、花見の準備ができていましたが、つぼみはほころびそうもなく、もう少し暖かくなってから桜も咲くようです。 4月に入ったら桜もきれいに咲くでしょう。 花見がてら、美術館に出かけてはいかがでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.03.25 16:16:24
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