土山ー水口
「坂は照る照る鈴鹿は曇るあいの土山雨が降る」鈴鹿馬子唄に唄われた坂(坂下)、鈴鹿、そして土山についにたどり着きました。江戸からはるか来たものです。ゴールはもうすぐです。馬子唄どうりではありませんが、坂で雨、鈴鹿で曇り、土山では晴れて突風。やっぱり山は変わりやすい天気なのでしょうか?旧東海道を歩いていくと,広重の浮世絵にもなった海道橋を渡ります。そこが田村神社です。鈴鹿の山賊を退治した坂上田村麻呂を祀っています。この神社の参道が旧東海道になっていました。うっそうたる参道を歩いて、宿場に入っていきます。土山は昔の宿場が残っていて、連子格子の町並みは一瞬タイムスリップしたのかと思うくらいです。土山本陣は今も残っていて、表札は「土山」とあり、人が住んでいました。大きな家です。どんな生活があるのだろうと興味津々。鴎外の泊まった宿屋、鴎外の祖父(御典医)が参勤交代中に無くなった宿などはもう残っていませんでした。子供たちの登校日だったのでしょうか、大勢の子が「こんにちは」と挨拶してくれて、嬉しかった。街道を歩いていて、本当に人と会うことがあまり無く、ここは人が住んでいるのかしらといつも思いながらの旅なので、ほっとします。