カテゴリ:神経質の性格特徴
性格には両面性があります。
そして、神経症が治るとは、性格のプラス面をいかんなく発揮することです。 しかしながら、神経質者には、自分の持っている性格の良い点には気づかず、欠点ばかりを気にかけて悶々とした生活を送られている人が多いように思います。 私は、自分の欠点ばかり気にされる方に、「やじろべい」の話をします。「やじろべい」は両端に同じ重さの重りが付いていてつり合いがとれています。片方が重かったらひっくり返ってしまいます。両端のおもりを長所と短所に置き換えてみましょう。長所と短所が同じずつあるのが人間ではないでしょうか。それで釣り合いがとれているのです。森田先生も調和という事をよく言われていました。 そうでないという人は、長所ばかり持ち合わせていると思う人を、よく観察されることをお勧めします。容姿端麗で申し分ないような人が短命であったり、資産家と言われるような人が家庭的には恵まれなかったりそういった例がほとんどではないでしょうか。 以前勤めていた会社で、髪がふさふさで紳士然とした人が2人いました。でも、一人の人は歯が悪く自分の歯はほとんどないとのことです。 もう一人の人は、アトピーと喘息に悩まされています。私は、髪の毛はありませんが、歯は歯医者がびっくりするほど丈夫で、またアトピーや花粉症、喘息には縁がありません。人間すべからくそうしたものではないでしょうか。 持って生まれた神経質性格は変えることはできません。となればそれと一生付き合わなくてはいけません。 森田先生のよく例に出される正岡子規にしても、野口英世にしても、エジソンにしても生まれ持った境遇は過酷なものでした。その苛酷な境遇を憂うことなく、自分の長所を活かして「生の欲望」に向かって運命を切り開いてゆかれました。 私は以前は父親を恨んでいました。父親が気の弱い対人折衝の下手な人だったので、私はその父親の悪い面を受け継いで、神経症に苦しんでいると思っていたのです。 ところが森田理論学習で、私は豊かな感受性を持っている、向上心が人以上に強い、粘り強い、責任感が強く、どちらかと言えばまじめである。物事をよく分析してまとめ上げる力がある。 これらは気の弱いと思っていた父親がくれた贈り物のように思えてきたのです。 今生きていれば親父と晩酌ができたのにと思うと残念です。生きているときは反発ばかりでした。 親孝行 したい時に 親はなし まったくそのとおりです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.01.12 22:04:22
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