カテゴリ:神経症の成り立ち
対人恐怖で苦しんでいる人は、周囲の人はみんな侵略者や敵に見えるのではなかろうか。
周囲の人はみんな、自分の欠点や弱点、失敗やミスを大小漏らさず見つけ出して、常に口汚くののしり、陰で自分の悪口を言い、自分を傷つけ社会から葬り去ろうとしている。そうした被害者意識がある。 それに対抗するため自分は頑丈な鎧を身にまとい、どんな手段をとってでも防御しないといけないと考えている。 そのためには、実態がいかに悪くても、見栄えをよくしなければいけない。ミスや失敗は起こるのは仕方ないとしても、人に知られるようなことは絶対にあってはいけない。ボロを出さない、相手につけいる隙を見せない。こうした姿勢を常にとり続けてきた。 しかし、防御一辺倒で頑張って自分を守っているが、気が休まるときがない。どんどん敵に攻め込まれて、後退につぐ後退を続けて後がないところまで追い込まれている。社会からいつ放り出されるかという不安が常に付きまとう。過度の緊張が続き、不眠、体調不良が続いている。だいぶ生きていくエネルギーがなくなってきた。 これは実はかつての私の姿です。こんな状態でどうして今まで生き延びることができたのか自分でも不思議なのです。 一つ言えることは、森田理論学習と学習仲間の励ましが役に立っています。学習の中で症状と闘っても勝ち目がないのは薄々気がついていました。そこで途中から白旗をあげて降伏したということでしょうか。しぶしぶ負けを認めたということです。すると、今まで必死になって守ろうとしていた要塞を死守する必要がなくなりました。守るものがないと自由に動き回れるようになったような気がします。 次に高良先生の人間関係をよくしようと思ったら、1つの分野でエキスパートになれという言葉が役立ちました。10年も一つのことに打ち込めばその道の専門家になれる。そしたら人間関係はよくなります。このことに取り組んできたことかと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.03.05 07:46:11
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