カテゴリ:行動のポイント
杉本厚夫氏がこんなことを言っている。
ロッククライミングというスポーツがある。 初級者から中級者、上級者までいろんなコースがある。 それは、これから登ろうとする岩の表面傾斜の難度で決まっている。 11段階までのレベルがある。 クライマーの能力は彼が達成した最高難度によって評定できるという。 技術水準4のクライマーは7の難易度の斜面では心配になり、 10の斜面では不安を感じる。 また10の技能を持っている人は7の斜面では退屈を感じる。 そこでその場合は、片腕しか使わない。危険防止の装置なしで登る。 初心者の指導を伴って登るといった何らかの暗黙のルールの適用によって 難度を高め、挑戦意欲を高めようとする。 これを森田理論的に考えてみるとこうなる。 人間は目標を持って生きていくことは大切であるが、過大な目標設定は不安が高まり、 不安に押しつぶされてしまう。過小な目標では退屈でやりがいに結びつかない。 目標の設定というものは、不安と退屈のバランスのとれた所にあるのではないか。 つまり手に届く少し上ぐらいな目標を常に設定していくということが大切である。 生活していく中で、解決可能な問題点や不安、違和感などの存在は、生きるエネルギー になるということだ。そうしたものを排除しようとやりくりばかりする。 逃げてばかりいるというのは、意欲、希望から見放されてしまう。 そうゆう生活態度を心がけてゆきたいものだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.01.13 10:10:13
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