カテゴリ:行動のポイント
「心のチキンスープ 愛の奇跡の物語」(ダイヤモンド社)という本に次のような話が載っているそうだ。
ある時、カナダのバリーという町が竜巻に襲われて、数十人が亡くなり、数百万ドルの被害が出たそうです。その時、テレビディアという放送会社のボブ・テンプルトンがその町を通りかかり、被害のひどさを目の当たりにし、一つの計画を思いつきました。 それは、バリーの被災者を救済するために、3日以内に準備をし、3時間以内に300万ドルをあつめる、という計画でした。 そして、テンプルトンは、その計画をテレビ局の重役会議で提案しました。 すると、一人が言いました。「本気か?そんなことできるわけがないだろう?」 テンプルトンはいいました。「僕は、できるとか、しなければいけないとか、そういうことは言っていない。ただ、皆がやってみたいかどうかを聞いているんだ」 「もちろん、やってみたいさ」と皆が言いました。 すると、テンプルトンは、黒板にアルファベットのTの字を書き、その右側に「なぜできないか?」、左側に「どうしたらできるか?」と書きこむと、さらに右側の「なぜできないか?」という文字に大きく×印をつけました。そしてテンプルトンは言いました。 僕は「なぜできないか?」なんてことを議論する気はないんだ。時間の浪費にすぎないからね。 「どうしたらできるか?」だけを議論したいんだ。 その結果、3日以内である翌週の火曜日にはラジオマラソンが始まりました。 カナダ全域の50のラジオ放送局が協力し、著名な司会者の協力も得て、3時間で300万ドルを集めてしまいました。(人を動かす質問力 谷原誠 角川新書 200ページより引用) この話はとても参考になります。 私たちも大きな目標を人から提示されたとき、「そんなこと無理ですよ。出来るはずがない。あまりにも無謀だ」と簡単に退けてしまいます。 あるいはできない理由をこじつけて説明しようとします。 そういうときは、この話を参考にしてT字を書いてできない理由とできる理由を書く。 そして、できない理由に×印をつける。 そしてどうしたら出来るかに絞って考える。あるいは議論する。 一人ではなく、みんなを巻き込んでどんどん思いついたことを書きだしてみる。 すると突破口が見つかるかもしれません。その気持ちがあれば多分見つかるでしょう 森田理論でいえば、事実、現状。現実を受け入れて、事態の打開に向かって考えて行動を起こすということなのです。ぜひ試してみましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.06.02 22:48:04
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