カテゴリ:森田理論の基本的な考え方
人間にはコントロールできない事とできる事があります。
コントロールできないことは、どんなに承服しがたいことでもあるがままに受け入れていく。 コントロールできることは、どんなに気分が重くてやる気が起こらなくても取り組んでいく。 この態度で臨めば、生活するうえで、何も問題が起こらないようになっています。 ところが、これが逆になっている人がとても多い。 神経症に陥っている人は、その最たるものです。 まずその区別をすることが肝心です。 コントロールできないことはどんなことでしょう。 ・自然に湧き上がってきた不安、恐怖、違和感、不快感などです。 ・自分の境遇です。親、兄弟、容姿、性格、能力、生まれた国、生まれた時代などです。 ・自分の弱点、欠点、ミス、失敗などです。どんなに取り繕ってもごまかせない。 ・他人を自分の思いのままにコントロールすること。他人の自分への仕打ちなど。 ・自然災害、経済変動、紛争や戦争などです。 自然災害などは、あらかじめリスク回避のための準備をすることが欠かせません。 しかし基本的には、どんなに理不尽だと思っても受け入れるしかありません。 その他の項目に対しては、白旗を上げてあるがままに受け入れて、そこを出発点と考えていくことが賢明だと思います。しかし現実必ずしもそうなっていない。 むしろ反対の行動をとっていることが多い。 自ら葛藤や苦しみの元を作り出している。 次にコントロールできることは何でしょう。 というよりもコントロールしなければならないことは何でしょうか。 ・どんな感情でもあるがままに受け入れるという事です。 そのためには森田理論の「感情の法則」「欲望と不安」の学習は必須となります。 そして一つの感情に固執するのではなく、感情を山奥の小川を流れる水のように、流す技術を身に着けることが大切になります。 ・運命は受け入れるしかない。自分の運命を受け入れて、まさにそこを出発点にできた人が素晴らしい人生を築き上げていく。 自分の人生を終えるときにはっきりと目に見える形で結果が出る。 後悔したくなければ、グチを言わずに運命や境遇は受け入れたほうがよい。 ・「かくあるべし」が少なく、事実本位の生き方は肩の荷を下ろしたような楽に気持ちになれる。 そういう人は素敵なオーラを醸し出している。自然に人の輪が広がる。 ・地震、津波、土砂災害、台風、大雪、雷、伝染病などは事前の準備が大切です。 そして実際に自然災害が起きたときに、あらかじめ決めていた素早い行動が、生死を分けます。 不安に学んで用意周到な手立てをしておくことが肝心です。 そのために国土強靭化のための政治をしてもらうように政治家に働きかける。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.05.19 07:38:41
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