カテゴリ:行動のポイント
私の友人に競馬を10年以上もやっている人がいる。
私は今まで競馬にはほとんど興味がなかった。 大阪に単身赴任していた時に、京都競馬場に行ったことがあるくらいだ。 何しろどのようにして馬券を買うのか分からないので、全く興味が湧かなかったのだ。 彼に「教えてくれ」と頼んだら、実技を含めて懇切丁寧に指導してくれた。 ちなみに、森田も実技を含めて、直接詳しい人から教えてもらうことは大変有効です。 さて、その一端をご紹介してみよう。ただし、競馬を推奨しているのではない。 競馬は周りから見ているよりも奥が深いことを知ってもらいたいのである。 基礎編として馬券の買い方はどのようになっているのか。 単勝・・・1着に入る馬を当てる。配当は比較的低い。 複勝・・・1着から3着に入る馬を1頭でも当てる。配当は単勝よりもさらに低い。 枠連・・・16頭立ての場合、いくつかの枠に区分けされている。その枠で1着と2着に入る枠を当てる。 馬連・・・1着と2着に入る馬を当てる。1着と2着は逆になっても当たりである。 馬単・・・1着と2着に入る馬を当てる。これは逆になるとはずれになる。 ワイド・・・1着から3着以内に入る馬を2頭当てる。配当は比較的少ない。 3連複・・・1着、2着、3着に入る馬を当てる。順不同に入っても当たりとなる。 3連単・・・1着、2着、3着に入る馬を当てる。その通りの着順で入らないとはずれになる。 買い方は指導員がいるので聞くとすぐにマスターできる。 またネットでも簡単に買えるようになっている。 私はそのすべてを彼から教わった。 私の師匠は、多くのレースを買っていた。 しかし1レースで使う金額は多くても400円から500円くらいだった。 一つの組み合わせに対して100円という基本原則は厳守しているそうだ。 1日でいえば4000円から5000円程度であった。 その日は3連複とワイドをそれぞれ1つずつ的中させてほぼプラスマイナス0ぐらいとなった。 彼は、開催日になると近くのコンビニでデイリースポーツを買う。 別にどの新聞でもよいのだが、昔からこの新聞が気に入っているようだった。 この新聞には、全レースの詳細なデーが載っている。 彼が注目するのは、人気順(オッズ)、騎手、信頼している予想屋のつけた◎〇△印などである。 特に彼が重視しているのは、人気順である。これなしでは馬券は買えないという。 彼が言うには、競馬は確率に賭ける遊びだという。でも宝くじよりは確率が高い。 そこで彼は過去1年間にわたって、全レースの人気順と着順のデータを調査したという。 傍から見ていると適当に買っているだけにしか見えないが、途方もない研究をしていることが分かった。そこから導き出された結果は、馬券を買うためには必要不可欠なものであったという。 それによると、1番人気の馬が1着になる確率は約40%にのぼったという。 思った以上の確率である。反対に言えば60%は予想が外れている。 戦略を立てる上で無視できないデータとなる。 これは予想が外れるから競馬が成り立っているということでもある。 「この馬は絶対に勝つと思う」ことは全く事実認識が甘いということになる。 16頭の馬が出走して、その中で1着の馬を当てることは容易ではない。 それはだれにも分かることだ。彼は、自分の独自の確率を信じて淡々と買っていた。 だからあきらめも早い。それに固執するより、すぐにつぎのレースに向いている。 ちなみに、3連複や3連単のもとになる3着までに入着する確率は、1番人気の馬は70%を超えるという。 さらに、馬連や馬単のもとになる2着までに入着する確率は、1番人気の馬は60%くらいになる。軽々しく無視できないデータがあるという。 こうしたデータを1番人気から7番人気くらいの馬まで詳細に調べ上げていたのである。 こんなことは、普通の競馬ファンはしていないと思われる。 森田で事実本位に徹するためには、目の前の出来事を先入観やきめつけではなく、徹底した事実観察から始めることが大切だと言われています。 彼はそれを競馬の世界で実践していたのです。 私からすれば、森田の「も」の字も知らないのに、驚くべき事象だったわけです。 彼の馬券の買い方は確率論に基づいている。 それに沿ってできるだけ勝率と配当を上げるために様々な工夫をしている。 買い方は、馬連、馬単、3連複、3連単、ワイドを使い分けている。 3連単は8頭立てのレースの場合のみ採用しているようだ。 確率がとても低くなるからだ。 たとえば3連複はどのように考えているのか。 1番人気、2番人気、3番人気の馬をチェックする。 その中から、彼独自の視点から、1頭ないし2頭を選択する。確率を重視しているのである。 1番人気、2番人気、3番人気の馬をそのまま買えば、確率は高くなるが、配当は少なくなる。 配当が少ないと、予想が的中しても、むなしくなるばかりだという。 せめて3000円から5000円程度の配当をねらって勝負をかけてみたいのだという。 ここにも彼独自のこだわりがあったが、ここでは割愛する。 そしてつぎに2番手、3番手の馬を決めていく。 2頭流し(2頭を確率論で選ぶ)の場合は、まず2頭が固定される。 3頭目を自由に4頭買う。400円での勝負となる。 1頭流しの場合は、1頭だけが固定される。あとの2頭はいろんな組み合わせになる。 この場合は仮に4頭を選択すると、組み合わせが6通りになる。 5頭に印をつけると、10通りの組み合わせとなり、1000円の元手か必要になる。 こうなると、自分の決めたルールからは外れるので、手をださない。 「2頭流し」か「1頭流し」の場合は3頭までで勝負をかける。つまり300円以内に抑える。 自分の決めたルールを厳格に守り、日々の研究を怠らず、競馬を楽しんでいるのである。 私はこれを株式投資でも応用できないかと考えている。 ちなみに彼は私のカラオケの師匠でもある。 採点機能を起動させれば、90点超えを連発する。 少なくても5曲から6曲は90点を確実に超える。 特に音程が抜群で正確である。ブレがなく安定感の得点が高い。 私の素人判断では90点超えはセミプロに近い。95点超えはプロの世界だと思う。 彼に指摘されていることに気を付けているうちに、私も1曲だけは90点を超えてきた。 あとの曲も、得意な曲に限れば、90点まであと少しまで近づいてきた。 毎日の声帯のストレッチと腹式呼吸、ビデオに撮った音程が表示された画面に合わせて歌唱練習を欠かさないことを厳命されている。現在1日30分毎日練習している。 80点以下を連発して、音痴と言われて久しい自分がここまできたかと感慨深い。 こんなことに付き合ってくれる彼には頭が下がる思いである。 こんな人はめったにいない人だと思う。 彼のおかげといつも感謝している次第です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.02.08 06:39:16
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