カテゴリ:行動のポイント
小出義雄氏のお話です。
人間の体はどんなに鍛えた筋肉も1週間も使わなかったら2分の1まで衰えてしまう。 鍛え上げた心肺機能も刺激を与えなければ、2週間で何もやっていないのと同じ状態になってしまう。トップアスリートだって、1か月も運動しなければ「ただの人」になります。 (マラソンは毎日走っても完走できない 小出義雄 角川新書 41ぺージ) 練習を積み重ねて、マラソンを完走できるための、足の筋力をつけ、心肺機能を鍛えることは1年ぐらいはかかります。ところがその後練習を怠ると、2週間ほどで元に戻ってしまう。 今度再びマラソンに挑戦したいと思った場合は、一から体づくりを始めないといけないということになります。実にもったいないことになります。 これはマラソンだけに限りません。他のどんなスポーツにもいえることです。 あるいは楽器の演奏なども、程度の差はあれ、同じようなことが起きます。 普通の人でも骨折や大病で寝たきりの生活を余儀なることがあります。 その間に足の筋肉は見るも無残にやせ衰えています。 あるいは宇宙飛行士が重力のない宇宙空間で6か月ぐらい生活して、地球に帰還した時にわかに立ち上がれない状態になっています。 一旦鍛え上げて実用可能な状態になった後は、それを維持するという努力が欠かせない。 そしないといとも簡単に廃用性委縮現象が起きてしまうということだと思います。 「継続は力なり」ということがよく分かります。 私たちでいえば、毎日家に閉じこもっていてはいけない。 出前や宅配に頼っていてはいけないということです。 掃除、洗濯、料理などもすべて配偶者まかせで、上げ膳下げ膳ではではダメです。 外出する時も自動車で移動するだけは足の筋肉は衰えてきます。 集談会で聞いた話ですが、父親が定年退職後、外出しないようになった。 するとあんなに頭脳明晰だった父親が、物忘れが激しくなり、ついにボケてきたそうです。 脚力の衰えは、認知症などの脳の衰えも進行させるということだと思います。 このような状態で人生の最後を迎えるということは大変残念なことです。 普段の日常生活に真摯に取り組む中で、足の筋肉や心肺機能を無理なく鍛えることが欠かせないと言えます。そのためには凡事徹底、規則正しい生活を継続することだと思います。 小出氏はなるべく歩いて買い物に行き、用事の時も自転車や徒歩を勧めておられます。 人間が1キロ歩いたときにかかる時間はだいたい15分だそうです。 早歩きをすると11分から12分に縮まるそうです。 早歩きをすると自分の体に刺激を与えることになります。 足に多少の負荷をかけることになります。 これが足腰の筋肉を鍛え、心肺機能を向上させるというのです。 10分普通に歩く。そのあと早歩きで10分歩く。それを繰り返すのです。 この刺激が筋力維持に役立つのです。簡単な方法です。 私は仕事に行くときにこの方法で歩いています。 またマンションの管理人をしていますが。棟の巡回時にもこの方法をとっています。 さらにエレベータは極力使わないで、階段を使っています。 たまには2段飛びで登ります。だいたい毎日7000歩から8000歩ぐらいです。 仕事の中で行っていることですから、無理がありません。 心身ともに無理をしないで、足の筋力を鍛え、認知症の予防を行っていきたいと考えています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.02.09 17:54:36
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