カテゴリ:行動のポイント
仕事や勉強など対して、「できない」「無理だ」「やる気が起きない」と最初から周囲の人に断言する人がいます。心配性の人は少しでも予期不安があると、すぐに逃げ出してしまうことが習慣になっている人もいます。
面倒なことやしんどいことはなるべく避けて生きてゆきたい。 成果が上がるかどうか分からないようなことに挑戦して、もし失敗でもすればエネルギーの無駄遣いになる。時間とお金も失ってしまう。 損失が見込まれることは、最初からパスした方がよい。 また、失敗すれば、能力のないのに無謀な挑戦をしたと周囲の人から笑いものにされてしまう。下手に動かないで、じっとしていたほうが何かにつけてメリットがある。 挑戦や冒険は取りやめて、楽しいことはいくらでもあるので、それらを追い求めて生きていくほうがよほど理にかなっている。 このように考えて、行動しない。挑戦を取りやめることは、一見正しいことを選択しているように見えます。心配性が特徴の神経質性格者は、どうしても短絡的にその場限りの安楽な方向に流されてしまう。 これに対して、考える事よりも、すぐに行動に移す人もいます。 仲間を巻き込んで、身体を動かす方が楽しい。 問題が発生すれば、その都度修正して、より良いものに改良していけばよいと考えている人です。100%の確信が持てなくても、10%の成功の可能性を優先する。 常に見切り発車しているのです。ダメならすぐに撤退すればよいと考えているのです。 常に前を向いて走り続けています。そして時間が経過してみると、立ち止まって何も行動していなかった人を大きく引き離している。雲の上の存在になっている。 これはどちらが良いと簡単には、決めつけられない面があります。 ただ慎重派の人に対しては、次のような問題があります。 慎重派で行動を抑制してきたことは2つの面で問題を抱えています。 一つは失敗や挫折の経験がほとんど体験できていないということです。 体験しようとしなかったことが、大きな問題を生み出しているということです。 人間は失敗や挫折の経験の度合いに応じて、その器が決まってしまいます。 失敗や挫折の経験のない場合は、幼児がそのまま大人になったようなものです。 社会人となって社会の荒波に投げ出されるようになると、自分を守ってくれた親は何の役にも立ちません。何しろ自己責任の世界で、自力で大海を航行しなければならないのです。 そのとき、普通は今までの数多くの失敗や挫折の経験が役に立ってくるのです。 こういう場合は、どう対処するのがよいのか、雑多な経験を潜り抜けていることで自然に分かるのです。子どもの頃の小さな失敗や挫折の経験は宝の山です。 経験不足で大人になった人は自信が持てません。自己信頼感が持てないのです。 オドオドビクビクして、他人の思惑ばかりが気になります。 それは子供の頃の小さな成功体験が圧倒的に少ないからです。 子供の頃の「できた」「やった」「偶然うまくいった」という体験の繰り返しは、自分への信頼感を高めることにつながります。自己信頼感、自己肯定感は、子供の頃の小さな成功体験の積み重ねなのです。小さなことにコツコツ取り組んできた経験は、自己肯定感を高めているのです。 ですから、早計に「できない」「無理だ」「やる気が起きない」という言葉を口にすることは問題です。「やってみたけどできなかった」という言葉に置き換えていくことが大切です。 この場合は、一旦気分本位に流されないで行動する方に舵をきったのです。 でもうまくいかなかった。すると、どうしてうまくいかなかったのか、考えるようになると思います。時間が足りなかった。能力が足りなかった。自分一人では無理だった。資金が足りなかった。など。原因が分かれば、ではどのような対策を立てれば、成功に近づくのかおぼろげながら分かってきます。次の行動、挑戦の足がかりが作られることになります。 一つの行動は次の行動の呼び水になるのです。 森田では観念優先の頭でっかちの人よりは、フットワークの効いた小回りの効く、機動的な人間を目指しているのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.08.28 06:23:47
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