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森田理論学習のすすめ

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2022.09.19
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カテゴリ:生の欲望の発揮
引き続き稲盛和夫氏のお話です。

人生をよりよく生き、幸福という果実を得るには、どうすればよいのか。
そのことを私は一つの方程式で表現しています。
それは次のようなものです。

人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力

つまり、人生や仕事の成果は、これら三つの要素の「掛け算」によって得られるものであり、決して「足し算」ではないのです。

まず、能力とは才能や知能といいかえてもよいのですが、多分に先天的な資質を意味します。健康、運動神経などもこれにあたるでしょう。

また熱意とは、事をなそうとする情熱や努力する心のことで、これは自分の意思でコントロールできる後天的な要素。
どちらも0点から100点まで点数がつけられます。

三つの要素の中で最も大事なものは考え方です。
この考え方次第で人生は決まってしまうといっても過言ではありません。
考え方という言葉は漠然としていますが、いわば心のあり方や生きる姿勢、哲学、理念や思想なども含みます。
この考え方はプラス100点からマイナス100点まであります。
いかに能力や熱意があっても、考え方の方向が間違っていると、掛け算をすればマイナスの結果しか出てきません。
(生き方 稲盛和夫 サンマーク出版)

この考え方を基にして神経質者の生き方を考えてみました。
能力・・・私たちは神経質性格を持っています。
森田理論学習をする前は、致命的な欠陥を持った性格だと思っていました。
森田理論学習をしたおかげで、神経質性格は類まれな素晴らしい面があることが分かりました。感受性が強い。細かいことによく気が付く。分析力、洞察力に優れている。
真面目で責任感がある。粘り強い。自己内省性がある。
強い生の欲望を持っている。
神経質性格を持っているだけで高得点が付けられると思っています。

熱意・・・私たちはスッポンのように一旦食いついたら離さないという特徴を持っています。執着性が強いといわれています。
執着性はプラスの活かし方とマイナスの活かし方があるように思います。
神経症を克服しようとする熱意は相当なものがあります。
これはマイナスの活かし方をしていると思います。
森田理論の学習で、神経症は器質的な病気ではないということをしっかりと理解する。そして熱意を持つ対象を変化させることで、初めてエネルギーの有効活用が可能になります。

考え方・・・これは森田理論学習で今までの認識の誤りを塗り替えることができました。大きく分けて二つの側面があると思います。

まず不安に対する考え方が変わりました。
不安には現実的な不安と神経症的な不安があることが分かりました。
現実的な不安はすぐに解消に向けて行動を起こす必要があります。
神経症的な不安は欲望の裏返しとして当然のごとく発生している。
不安に手をつけるのではなく、欲望の充足に精を出すことが大切である。
その際、欲望は限りなく暴走する傾向が強い。
そのときはこの不安に学び欲望の暴走を制御するとよい。
つまり不安と欲望はバランスを意識して生活することが肝心だということが分かりました。

次に私たち人間は、大脳が高度に発達しているために、あまりにも事実、現実、現状を軽視して、観念主導で物事を推し進めようとする傾向が強い。
森田理論では「かくあるべし」を自分、他人、自然に押し付けて、様々な問題、葛藤、苦悩を生み出していることを学びました。
事実を非難、否定していると、そちらにエネルギーが吸い取られて、生の欲望の発揮のスタート地点に立つことができないと学びました。
森田理論の「事実唯真」の考え方は、人類が平和にこの世で生きていくための哲学だと思います。

森田理論は突き詰めて考えると、この2点に集約されるのではないでしょうか。
この考え方は大きくプラスの加点が付くと思います。
これが仮にプラス70点とすると、能力50点、熱意50点でも、掛け算していくと175000点となります。

この森田の考え方が曖昧ということになると、30点、0点、悪くするとマイナスポイントがつくかもしれません。
考え方が0点だと、神経質者としての生き方の合計点は0点です。
仮にマイナス30点だとすると、生き方としてはマイナス75000点となります。
能力を向上させ、情熱を持って取り組んでも、考え方が大きくマイナスに振れると人類は滅亡してしまうかもしれません。





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Last updated  2024.06.02 22:59:53
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