カテゴリ:森田理論の基本的な考え方
事実を正しく見るためには、森田理論の両面観が役に立ちます。
両面観という考え方を使って事実を正しく見るとはどういうことでしょうか。 人間は言葉を使い、観念的な思考をする生き物です。 観念至上主義に陥って、事実とのギャップで苦しんでいるのですが、自分ではそのことに気が付いていません。それが葛藤や苦悩を生み出しているのです。 両面観を学習する前に、森田理論学習によって、「かくあるべし」という観念の押し付けによる弊害について学習することが肝心です。 その弊害が理解できれば、「事実本位」に向かう足がかりができます。 NHKのテレビ番組に逆転人生というのがありますが、最初に青い矢印がどんどん下降していきますが、それがあるときを境にして赤色に変わりぐんぐん上昇していきます。 イメージとしてはこんな感じです。 それをしっかりとイメージして取り組むことが大切になります。 両面観を身につけると、事実の誤認が少なくなります。 早合点、先入観、決めつけがなくなります。 客観的な立場、第3者的な立場に立ち、バランスのとれた見方、考え方ができるようになります。 それでは早速取り組むべき課題について説明します。 ・物事は具体的に見ていく。抽象的な見方、考え方は事実から離れていきます。 ・人の話を鵜呑みにしない。自分で現地に行って確かめる。実験をして確かめる。 ・ある考えが湧き起こった時、それとは違う考え方もあるはずだという考え方をする。ネガティブな感情が湧き起こった時、ポジティブな考え方、見方もあるはずです。 それがセットになって初めて正しい認識ができるということを意識する。 認知療法、論理療法というのは、この手法をとっています。 ・事実はさまざまな角度から見るようにする。円錐柱を正しく認識するには、上から見る、横から見る、下から見る、斜めから見ることで、正しく見ることができます。 両面観は二方向で見ることですが、できれば多面観で見ていくようにする。 ・時間をおいて、改めて見直す。冷静になってから、見直すということです。 こうすることで、両面観で見ることができるようになります。 ・環境や場所を変えて、改めて見直す。立ち位置が変わると考え方が変わることがあります。 ・他人の意見を参考にする。自分一人の考え方は、独りよがりになりやすい。 信頼できる人の話を聞いて総合的に判断する。 ・相手の立場に立って考えてみる。意識して自分から離れて、相手の気持ちになって考えてみるということです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.05.25 18:11:25
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