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森田理論学習のすすめ

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2022.10.24
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カテゴリ:神経質の性格特徴
生活の発見誌9月号の岩木久満子氏の記事は大変参考になりました。
この中で神経質性格の特徴について説明されています。

これによると、大項目として、生の欲望自己内省をあげておられます。
生の欲望というのは、外に向けて自分を活かそうとする欲望のことです。
自己内省は内向きに自分のことを考え悩む傾向があるということです。

生の欲望に対応する小項目として、向上発展欲と自己保存欲があると説明されています。そしてそれぞれ下位項目でその特徴を取りあげられています。
その説明が的確です。

自己内省に対応する小項目として、自己観察と理知をあげておられます。

私が面白いなと思ったのは、これらをよく見るとまるっきり反対の特徴です。
つまり神経質性格には、相反する特徴が多分に含まれているということです。
このように理解すると神経質性格の特徴が今まで以上によく分かります。

例えば生の欲望に対しては、自己内省が対立している。
天秤でいえば、右に生の欲望があって、左に自己内省があるようなものです。
同じ重さのものを乗せないとたちまちバランスが崩れてしまいます。
バランスが崩れると存在すること自体が不可能となります。
生の欲望と自己内省力はセットで装備されていて、そのバランスを維持することが肝心です。この場合、まず生の欲望を発揮することが大切になります。
その次には、自己内省力を働かせて、欲望を制御することが大事になります。

生の欲望の小項目である向上発展欲には、自己保存欲が対立している。
誰でも積極的、生産的、建設的、創造的な人生を送りたいという欲望があります。これが向上発展欲です。
でも、新しいことに挑戦するにはリスクが伴います。
現状に特段の問題がなく、ある程度満足していると、現状維持で十分ではないか。しんどいこと、面倒なこと、イヤなこと、エネルギーの浪費は避けたいという気持ちが出てきます。
普通は気分に振り回されて、楽な方向に向かうことが多くなります。
自己保存欲が前面に出てくると、向上発展欲は急速にエネルギーを失ってしまいます。これでは人間本来の生き方からは外れてきます。

味わいのある人生を送りたいならば、相対立する別の側面にも焦点を当てて見ていかなければなりません。両面観の考え方です。
そしていかにバランスを維持していくかが私たちの腕の見せ所となります。





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Last updated  2022.10.24 07:48:24
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