カテゴリ:人間関係、不即不離
対人関係で苦しんでいる人は、もともと他人と接触することが怖いという面があるように思います。
人と一緒に居ることが楽しいとは思えない。むしろ息苦しさを感じる。 他人が怖いと一定の距離感を保ちながら他人行儀な付き合いになります。 表面的な付き合い方をしていると、それは相手に伝わります。 相手も自分に対して、他人行儀な付き合いをするようになります。 人が怖いという特徴はなくすることができるのでしょうか。 これは難しい問題です。 レバーが大嫌いな人に、これは栄養豊富だから大好きになりなさいと言ってもなかなか好きにはなれません。 妻は納豆が嫌いです。私や子供や孫は大好きです。 みんなが「どうしてこんなおいしいものを食べないの」と言われても全く食べません。食べ物の場合は他のもので補うしかありません。 他人が怖いという人も、怖いことはそのままにして、他の面で大好きなものを見つけて人生を楽しむ方法は如何でしょうか。 例えば、読書をする、ブログを書く、音楽を聴く、ゲームをする、創作料理に取り組む、園芸、自家用野菜作り、加工食品作り、木工、書道、俳句や川柳作り、ドライブ、温泉旅行、録画したテレビ番組を見る、楽器の演奏をする、一人一芸を身につける・・・。 こういう選択をした場合、対人関係はどう対応していけばよいのでしょうか。 他人と全く関りを持たないというわけにはいきません。 森田理論を頼りに考えてみました。 森田理論では、人間関係の良好に保つコツは「不即不離」にあると言われています。引っ付きすぎたら離れる。離れすぎたと思ったら近づく。 必要な時に、必要なだけの人間関係を維持していけばよいというものでした。 コップ一杯の人間関係を5つくらいよりも、コップに少しだけの人間関係を50個くらい作るというスタンスです。 人間関係の距離感を意識していると、人間関係に振り回されなくなります。 次に感情の法則を活かす方法があります。 1、気に入らないことをされたとき、その怒りや不満をすぐに態度に出す人がいます。これをするとすぐに人は離れていきます。 そうまでして敵を増やすことは避けた方がよいと思います。 森田では感情は自然現象で意思の自由はないと言います。 行動には意思の自由と責任があるといいます。 ネガティブな感情が湧き起こったとき、上手に泳がしていくことが大切になります。ストレスが溜まって苦しくなると考えがちですが、不快な感情は時間とともに徐々に薄まっていくようになっています。 売り言葉に買い言葉的な対応はもったいないです。 森田では感情と行動は別物という考え方です。 行動はその時、その場で適切な選択を行い実行に移すようにする。 2、頑固に自分の都合、気持、感情、意向、欲求を相手に押しつける人がいます。 その時、相手の都合、気持ち、感情、意向、欲求を無視するのは問題です。 何か言いたくなった時、最初に相手の気持ちや欲求を聞くことが大切になります。 相手の気持ちを確認したうえで、私メッセージの手法を使って自分の気持や意向を相手に伝えることが大切です。 この順序を時々間違えることがあります。気をつけたいものです。 3、相手との信頼関係を築いていないとき、相手を非難、否定、叱責すると相手から恨まれるようになります。 そのような対応は、後からいくらでも修復できると考えるのは問題です。 私の経験ではトラウマとなって一生恨まれ続けることになります。 ぐっと我慢できるようになると、うっかりして敵を作りだすことを防止できます。 敢えて「火中の栗を拾いに行く」ことは避けるべきと考えます。 対人恐怖の人は、元々人が怖いわけですから、無理して人に近づかなくてもよいと思います。但し、人間関係にはやらなければいけないこと絶対にやってはいけないことがあります。 それが逆になると、多くの人を敵に回すことになります。 2割の人から嫌われるのは仕方ないとしても、残りの人の多くを敢えて敵に回すことは得策ではないと考えます。 ![]() 我がふるさとの風景 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.08.20 18:04:34
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