カテゴリ:観念重視から事実重視への転換
私に定期的にエッセイをメール送信してくださる方は、壮絶なガンの闘病体験をされている。
現在はガンで苦しんでおられる人たちの支援をされています。 ご本人の承諾を得てその一部をご紹介します。 2006年1月、岡山大学病院に入院し、検査。 腹膜播種したスキルス胃がん、腹水もあり、そこにもガン細胞がある。 現状では手術ができないので抗がん剤による治療を優先。 抗がん剤がよく効いたので8月28日、胃・胆のう・脾臓を全摘。 ホッとしたのも、つかの間、腸閉そくを起こしており、9月9日腸閉そくを治す手術。 10月になり退院するが、 「5年生存率は10%程度。元気になった人の前例はないといってもよい」と言われる。 これを聞き、「前例がなければ、私が前例となるような生き方をしたい」と思う。 そして今回17年目の記念日を迎えた。 その間、職場復帰し、フルマラソンを5回完走。 前例となるような生き方をしたといってもいいのでは。 この話は多くの人に勇気を与えます。 この方はガンを克服して、もう定期検診の必要はないと言われたそうです。 毎日近くの福祉施設で清掃の仕事をされています。 その他自家用野菜作り、毎日のジョギングに精を出されている。 本もよくよまれていて、エッセイも感動的な内容のものが多い。 今では県内外で闘病体験を語り、ガン患者の支援をされています。 マスコミで取り上げられたことも数多い。 この方の生きざまは、「生きがい療法」のすばるクリニックの伊丹仁朗先生も高く評価されています。 私達も形は違いますが神経症で七転八倒の苦しみを味わいました。 うつ病や胃潰瘍を併発して人生に絶望した人も少なくないと思います。 私もその一人です。そんな中で森田療法に出会いました。 関わり続けて、気づいてみるともうすでに36年になります。 今振り返ると、どん底を味わった人が復活すれば、精神的には一回り大きな人間に成長できるような気がします。 神様が出された難題に自分なりの答えを出せたことはうれしいことです。 思い返せば、神経症を克服したら森田から離れるつもりでした。 学習を続けるうちに、森田理論は神経質者の生き方を提示していることに気が付きました。 人生90年時代と言われる中で、強力な味方を得たような感じです。 今後は難しいことですが、このブログを通じて、森田理論の持つ人生観の語り部となって、一人でも多くの人に伝えていきたい。 これが生きがいになるとは、神経症でのたうち回っていたころは思いもしませんでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.05.25 17:59:54
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