いつもは録画して見ていたのだけど、
さすがに最終回はリアルで見たくて、見てしまいました。
他のドラマよりも楽しみに、というより、切実に見たかったです。
あまりにも暗くて、可哀想で切ないけど・・・。
子供のころの傷を癒すために、殺人や犯罪を繰り返し、
二人で傷つけあっても、支えあって生きてきたのに、
亮二に取り残された雪穂はこれからどうやって生きていくのだろう。
嘘に嘘を塗り固め、後ろめたい気持ちを隠しながら幸せになれるのだろうか。
相手の幸せのために人生を捧げた亮二は、かえって幸せだったのかもしれない。
捧げられた雪穂は幸せにならねばと思うあまり、幸せが見えない。
「風とともに去りぬ」を6年生が分かるのだろうかとも思ったけど、
辛い思いをしてきた二人だからこそ、心に染みたのでしょうね。
笹垣は、二人を追いながら見守りつづけ、
最後は父親のような気持ちになっていたのでしょう。
亮二もそれがわかっていたからこそ、殺せなかったし、
仕掛けた罠から救うために、自分が青酸ガスを吸ってしまった。
幽霊のような存在を認めてくれてるだけでうれしかったのですよね。
雪穂の太陽でさえあれば満足だったのではとも思うけど、
それだけではやはり哀し過ぎますよね。
図書館のHPの書き込みも、助けてと言う叫びだったのでしょうね。
子供のころの二人を知る司書が、それに気づいてくれた。
もともとそのために司書がBBSまで設けたのだから。
笹垣が父なら、司書は母のような存在だったのでしょう。
二人に太陽の下をもう一度歩かせてあげたかった。
二人の子役が名演で、大人になったときどうかとも思ったけど、
綾瀬はるかと山田孝之も熱演でしたね。
亮二に子供が出来たのには驚いたけど、
生きてる証を残せただけよかったと思いました。
遺伝子を残したくないほど、
自分を憎んでしまった亮二。
そういう体になってしまったのに、
一回だけの行為で子供が出来たと言うことは、
神様は最後に許してくれたのではと思いました。
それを受け入れた女性も海のようだなと感じました。
雪穂ではないというのが、皮肉ですね。
雪穂は本当に産めない体になってしまったのか。
生みたくないからなのか。
一人残された雪穂が子供と手をつなぐシーンが印象的でした。