中学生以上例会だったのですが、小4から見られるので、カズも
観られなかった劇の券と差し替えして一緒に観に行きました。
反戦の劇を見せたかったのと、もう少ししたらやめるかもしれないし、
カズとデート(!?)出来るのも今のうちかなと思ったのです。
少しカズには意味がよく分からなかったかもしれないけど、
あとでそうだったのかと感じてくれればいいなと思います。
別のおやこ劇場の方が、あらすじや感想を書いていらっしゃるので、
紹介させていただきますね。
http://plaza.rakuten.co.jp/airabukerotyan/diary/200601290001/
脚本家のさねとうあきらさんが、事後のロビー交流会で話してくれました。
「天皇50歳のお祝いの時期に、この脚本を書いたのですが、
みんな忘れたようにお祝いしてるけど、戦争中天皇がとういう役割を果たしたのか
思い出したり、知ったりしてもらうためだった」そうです。
その割には、劇中では天皇賛歌のように、優しい神様と褒め称えてるのですよね。
逆説だとは思うのだけど、大人は背景を知ってるから理解できるが、
子どもは本当にそうだと思ってしまわないかと心配してしまいました。
それでも、こんなに涙した劇は初めてでした。
ドラマや映画や本では泣くくせに、なかなか劇では泣けなかったのです。
おおげさな演技とコメディチックなタッチなので、
最初は入り込めなかったのですが、
ウメコばあさんが「千人針の腹巻を身に着けていれば、
弾が息子をよけたはずなのに。死ぬなんて忘れたに違いない。
昔っから、忘れっぽかったんだから。」
と怒るところで、思わず涙ぐんでしまいました。
ウメコとウメコばあさんの別れの場面で、
そばの中学生?達が号泣していて、
思わずもらい泣きしてしまいました。
もちろん私もその前から涙ぐんでいたのだけど。
あとからカズにあれは泣き真似してたんだよと言われ、
がっかりしてしまいました。
中学生が泣いてくれてると感激したのに。
また、それを冷静に見ているカズにもがっかり・・・。
まだ小4ではわからないのかしら。
帰りに寄ったおすし屋さんでも、一生懸命説明したけど、
食べ物が無いのは分かったよと言われてしまった。
さねとうあきらさんにロビーで、「なんであんなに
食べる場面ばかり出てくるのですか?」
と不思議そうに言っていた中学生。
「あのころは、食べるだけで必死だったんだよ。
今は飽食の時代で、食べたくないと言う子もいるくらいだけど、
それだけ白いごはんも甘いものも貴重だったと伝えたかった。」と
さねとうさんは言ってました。
「私たちも、さつまいもなんてもう見たくないほどだけどね。」とも。
また、「戦争中も今も、登校拒否の子はいじめられる。
海軍士官学校など受験勉強だって厳しかった。
戦争中でも子ども達は元気に遊んでいたんだ。
防空壕の中でも戦争将棋をするほど。
今と大して変わらないところがあったから、
また戦争が起きる可能性だってある。
戦争は嫌だ、怖いと言っても、
やりたがる人たちはうまく言いくるめようとするから、
ぼくは戦争をしないと言って欲しい。
そういう人が少しでもいれば、戦争は止められる。
危ない世の中になったら、思い出して欲しい。」
と、さねとうさんは言っていました。
「ハチドリの雫」という伝説の
「自分に出来る精一杯のことをしよう。
そうすれば、他の人にも伝わって、みんなで大きなことが出来る」
を思い出してしまいました。
カズが今に戦争に行かされるのではと思うとゾッとします。
そんな世の中になりませんように。
また、戦争しないような世の中に出来ますように・・・。