「花ひらくやふ(よう)に心を開きたし」
うちの山茶花はまだ咲いてませんが、
朝日新聞でくれる小冊子「暮らしの風」に
「『山茶始開』つばきはじめてひらく」
という言葉が載っていたのです。
季節の暦72候では、
11月7日から11日は、
「山茶始開」だそうです。
「つばき、はじめてひらく」と言いながら、
「山茶花の花が咲き始める」とも書いてある。
山茶花も椿の一種ですが、
花は首ごと落ちないから、
いいですよね。
武田双雲の書と文章です。
共感して、心に染みたので、
紹介しますね。
「僕は人の本心が見えないことがずっと怖かった。
なんとか本心を探ろうと必死でもがいてきた。
しかし、本心とは霧のようなものであり、
いつか見えるものでも、
この手でつかめるものでもない。
また、本心がどうであろうと、
僕自身が、先に扉を開いて相手をしっかりと受けとめるだけで、
相手の扉も自然に開くのだ。
そのことが閃いたある日、
僕は初めて扉を開いてみた。
その日から僕は人のことを少しずつ恐れなくなっていた。」
素敵な文章ですよね。
私もなかなか扉を開かないけど、
少しずつ開いてみようかなと思いました。