出発から戻ってくるまでの流れをお伝えします。
4月3日(日)仕事終わりで荷物を積み込み、夜7時すぎに出発。
ガソリンが買えないかもしれないとの情報から
4WDの車を貸してくれた入間市のSさんが
タンクに入ったガソリンを40Lを寄付してくれて積み込み、
皆さんの交通費のカンパから満タンに給油して、
加須インターから東北自動車道に乗り、
栃木・福島を抜け宮城県のパーキングエリアで休憩&給油。
さらに岩手のパーキングエリアで給油&車の座席で仮眠。
気温は-6℃でまだかなり寒かったです。
ガソリンは高速のパーキングエリアも降りた町中でも並ぶ事なく普通に買えました。
4日(月)の早朝岩手の水沢インターを降り、
のどかな田舎道を走って大船渡市に着くと
そこは、見るも無惨な光景でした。
家が崩れたり、横倒しになったり、
引き波でもっていかれた家が何棟も
海に沈んで屋根だけが見えていたり、
骨組みだけになったコンビニや店舗に何台もの車が突っ込んでいたり…。
たくさんの大きな漁船が街中に打ち上げられ
船底を見せて転がっている様子を見ただけでも津波の勢いを物語っていました。
瓦礫の中を通り抜け、棟梁の実家のある小石浜という
小さな集落の避難所に着くとそこの人達は、明るい笑顔で迎えてくれて、
その顔を見たらホッとしました。
「ここ最近、埼玉県警の人達がこの辺りを警備してくれていて、
今日こうして埼玉の人が遠く離れた岩手のこの小さな集落に物資を運んで来てくれて、
本当に埼玉の人達に感謝している。」と言ってくれて、来てよかったと思いました。
「自分達は、高台に住んでいる人が多かったので、
比較的被害が少なかったから、必要な物をいくらかいただいて、
あとは被害がひどかった所に届けて欲しい。」と言われ、
他の避難所にも行って来ました。
ガソリンが行き渡って買えるようになったので、
物資も届くようになり、自宅を片付けるために家に戻ったり、
親戚の家に移動する人も増えたので、
事前に調べた大きな避難所はみな閉鎖され、
小さな公民館などに移動していました。
街中を片付けるために皆さん出払っており、
避難所はお年寄りが数人いるだけでした。
町役場の人が体育館の様な所に案内してくれ
「支援物資はここに集めて、各避難所に配ります。」と言われ、
残りの物を全部下ろしました。
自衛隊の車が秋田や山形などから届いた支援物資を下ろしており、
あちこちから物が届いているのが、
体育館の中の山積みの箱を見てもわかりました。
小石浜の様に被災者に直接渡す事が出来なかったので、
新品の物以外は、処分されてしまうかもしれないと思いましたが、
埼玉の人達のメッセージと一緒に被災者に届けて欲しいと伝えて渡して来ました。
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