2004年4月にも一度、水谷修の講演会を聴いたのですが、
「夜回り先生」水谷修の講演会の日記
主人に誘われたので、また聴きに行きました。
「あした笑顔になあれ・・・」という演題です。
受付で、アンケートと、最新刊二冊の案内を渡されました。
買おうかとも思ったけど、もう売り切れてしまったので、
本屋さんで注文してくださいとのこと。
以前講演会を聴いたときにも別の本を買ったから、いいかな・・・
夜回り先生は、主人がいつ息をしてるのか分からないと言うほど、
早口で機関銃のように話し続けます。
少しでも多くの情報を伝えたいとあせってるかのよう・・・
聞いてメモしたのを書いてみますね。
「小学校5・6年から薬物依存が始まってる。
朝早く起きて、家族で外に出て美しい自然に触れる。
夜のきらびやかな世界も、朝になれば醜い本当の姿に戻る。
美しいものだけでなく、醜いものも子どもに教えるのが大人。
生まれた時は誰でも真っ白なのに、腐らせたのは大人。
養護施設、農園、薬物依存者の施設などを作り、
夜の世界から立ち戻ってきた子ども達を受け入れている。
リストカットはただ止めさせるだけでは、かえって心のバランスを崩してしまう。
原因から取り除かなければ解決しない。専門家に相談した方がいい。
悪いことをした過去は「いいんだよ」と受け止める。
でも、死んじゃいけない。
人は誰かを幸せにするために生きる。
いじめ、不登校、ひきこもり、リストカット、自殺、非行・・・
誉められて、認められると目が輝いてくる。
美しい、優しい言葉をかけること。
心の病は体から。精神病は文明病。
運動・労働して疲れ果てれば、余計なことを考える暇なく眠くなる。
放課後、小・中学生に学年×10週走らせたら、不登校も非行もなくなり、
成績も良くなった。
人間は猿が進化したものだから、元々夜行性ではない。
夜書いたラブレターは出せないと言うが、
夜メールやインターネットもしない方がいい。
リストカッター100万人。
原因は、親の過剰期待、虐待、いじめ、レイプ、過去のPTSD。
薬物が安く、安易に手に入るようになり、利用しやすくなっている。
シンナー中毒のマサフミを救ってやれなかった・・・
薬物中毒は依存症という病気。愛の力では救えない。
アルコールやタバコも20歳までは使用しても、使用させても違法。
処方薬を人に渡ししても違法。抗精神薬は罰金も高い。
薬は、毒をもって毒を制す毒・・・
薬を噛んで飲んだり、カプセルから出して飲むなど、まさに体に毒。
幼児の誤飲で多いのは、タバコ、硬貨、薬。
乳幼児の前では薬を飲んで見せたり、おきっぱなしにしない。
高血圧の薬を飲んで幼児が死ぬこともある。
沖縄戦では20万人が戦死。
その内、半数は民間人。
ガマと呼ばれる洞窟に隠れていたけど、
赤ちゃんの泣き声で米軍に発見され、
手榴弾を投げ込まれたり、火炎放射された。
投げ込まれた手榴弾の上に大人が被さり、
子どもを守ってるのを見て、
幼児まで、赤ちゃんを守るために被さった。
米軍が、日本は幼児まで神風アタックをすると驚いたそうだ。
こんな無念の死を遂げた人たちに命を託されてる。
命の糸をつなぎ続ければいけない。
命を粗末にしてはいけない。
8・3運動を提唱している。
登下校の8時・3時に通学路に立ち、
子ども達を見守り、声をかける。
そういう大人たちが居ると分かれば、
その地域の犯罪も減る。」
夜回り先生は、講演会を終えるとすぐに別の会場に向かいました。
花束をもらってたけど、荷物にならないかな?
もっといろんなことを話してくれたけど、
メモを取らずに、聞き入ってしまいました。
子どもにも責任能力はあるという批判もネットにあって、
それにも共感するけど、やはり大人にはもっと責任があるかも・・・
私も大人の一人、親の一人、教員の一人としてもっと出来ることはないかな・・・
考えさせられましたね。
そういえば、ガンだったはずの夜回り先生、
元気だったので、もう良くなったのでしょうか。
このまま走り続けて欲しいですね。