自殺対策講演会「生きづらさを感じる若者たち」〜今から始める「こころ育て」〜を聞きに行きました。
原宿カウンセリングセンター臨床心理士、田中ひな子さんが講師です。
ひきこもりやうつなど、本人だけでなく、その家族も、育て方を間違ったのでは?と、
悩んでカウンセリングを受けにくる。
現代社会における若者の生きづらさ。
就職難、少子化、コミュニティの崩壊。
この数十年で日本は急激に変化したので、
親世代の方法や価値観、感覚が子世代に通用しない場合もある。
物質の世界は、原因を見つければ直せる。
人間はそうはいかない。
大学生の自殺の調査で、真面目な人。
他の選択肢を選べない。完璧主義。
孤立しがちの人。
悩みや愚痴を、話せる人がいると気持ちが紛れる。
SOSが出せない。大変な時、助けを求められない。
抑うつ的。自己肯定感がない。
失敗すると、次を頑張ればいいと思えない。
試験で後五分と言われたら、どうしようとパニックになってしまう。
あと五分あるから大丈夫と肯定的に考えられる。
出来ない人は、自傷行為や、飲酒に走ってしまう。
お酒を飲みすぎると自殺する人が多い。
少しずつ自分を殺していく性格。家族に自分の気持ちを打ち明けられない。
中高年の自殺の原因。
借金、健康。
失業し、妻から文句、離婚でアルコール中毒。
健康相談、就労、おはようなどの挨拶。
配慮するあらゆることが自殺予防になる。
若者は、自分とは何かの答えを出す。
長く生きている人はストレス解消の対応がある。
こころ育て。自己肯定感。
自分は大切、かけがえのない存在。
自分が自分であることが大丈夫だ。
ありのままの自分を受け入れられる安心感。
条件を満たさないと生きていく資格が無い?
肯定感があれば、注意された時、そこだけ直せばいいと思える。
ないと自分の存在自体を否定された気になる。
嫌なことはいっぱいある。
運が悪かったとおもうか、自分が悪いんだと責めてしまう。
自己肯定感を育てていくことが、生きる力になる。
自己効力感。自分はうまくやり遂げることができる。
どうせやってもダメだろうと思うとやる気は無くなる。
やってみないとできるかできないかわからない。
自分の可能性、能力の自信が自己効力感。
自己肯定感は、人間関係と体験の中で育つ。
バカだと言われ続けると、バカだと思い込んでしまう。
DVの夫にバカにされ続けると、逃げられなくなってしまう。
嫌なことがあったとお母さんに言って、共感してくれたら、肯定されたと感じられる。
死にたいと言うのは感情。それぐらい辛いということ。
小さい時からの対話が大事。
感情は大人から教えられる。
それは悲しかったね、嬉しいねと言われると覚えていく。
感情を否定すると分からなくなってしまう。
感情を認める。泣いてたら、悲しいね、と共感する。
相手を尊重するコミュニケーション。
関心を持つ。声をかける。話を聞く。
あなたの話には聞く価値がある。あなた自身にも価値がある。
意見が違うことがあっても、あなたはそう思ってるのねと認める。
みんな違ってみんないい。
いい方向に変えたいと思ってる。今していることをほめる、ねぎらう。
相手が尊重しているものを尊重する。好きなものをほめる。
望んでいること。
大切にしていること。価値観。好み。ファッション、趣味。
これまで努力してきたこと。
今、努力していること。
結果ではなく努力自体。仕事、ボランティア。
今できていること、もっているもの。
ひきこもりでも、料理、洗濯などしてくれてる。友達と会う。
小さな変化。日々変わってる。決めつけない。
シールを貼らない。
関心を持って小さな変化を見つける。小さな芽を育てていく。
今を見て、変化を見つけ、褒め、ねぎらう。
相手が大事にしているものを大事にする。
相手の領域を尊重し、干渉や侵入をしないで境界線を保つ。
就職しないでひきこもり。昼夜逆転。
親がアドバイスしても子どもが聞くとは限らない。
青年期は、自分らしさを身につけていく時期。
人間関係をこじらすのは、説教。
決めつけられて、命令されると反抗。自分の人生は自分で決めたい。
同僚などには、大変ねと共感して、冷静に尊重できるけど、子どもには説教してしまう。
あなたは〜だ。〜しなさい。働いてないのに、飲みに行くの?
と言うのではなく、私メッセージで言う。
働いてないあなたを見ると、私は心配になるわ。
自分の感情を言う。がっかりしちゃうわ。
仕事は、情報伝達、論争。問題に対して対策を考える。
家族では感情を伝える。
痛いわと言うと、病院に行ったら?と言うのは情報伝達だけ。
腰が痛いのに介護してくれてありがとう。
子どもに、部屋を片付けなさい。と言うと、人の部屋に入って来ないで!
気持ちのやりとりをする。私メッセージをする。
日本人にはそぐわない?慣れないだけ。
あなたの顔を見てると心配だわ。病院に行ってくれると安心するわ。
家族だって言わないと分からない。
感じてることは価値がある。自分自身も価値がある。
講演会で聞いたから、私メッセージをしたい。
説教したら言ってねと宣言する。
説教。余計なお世話。
自分のことは自身で決めたい。境界線を侵入してる。
約束を破られて、私悲しいわ。残念だわ。
相手がどう感じるかは相手の自由。
学校、仕事に行けと言わない。私が困ってることは何か?
あなたを見てると辛いわ。
経済的に厳しいから、あなたが食費を入れてくれると助かるわ。嬉しい。
世間体が悪いから、嫌な気分になる、と言うのが本音?
私、やりたい、やりたくないという気持ちを見つめる。
私メッセージは、簡単で、効果がある。
敷かれたレールで、成功しても、自己効力感は育たない。
飢えている人がいたら、魚を与えれば一日生きていける。
魚の獲り方を教えれば、一生生きていける。
失敗から学ぶ。子どもが15才過ぎたら、抱きしめるだけでなく、手を離す。
相手を信じて手放すことをタフラブと言う。
失敗したら、二度と立ち直れないのではないか?と思ってしまう。
肯定。自分とのコミュニケーションが出来ないと、
人とのコミュニケーションができない。
人に頼まれた時、今自分が何をやりたいのかやりたくないのか分からないと、
みんな引き受けてパニックになってしまうわ。
嫌なことがあって行きたくないと言うと、
悲しかったんだねと言ってあげる。自分の感情が分かるようになる。
自分とのコミュニケーションの時間が長い。
考えること、感じること。肯定的に考えることが大事。
完全主義。クリアしないと生きる価値がない。減点法。悲観主義。
プラス思考。人と比べても仕方ない。
考え方のくせに気づきましょう。
全か無か思考。少しの失敗したら、全部失敗だと思う。
すべき思考。自分を追い詰めてしまう考え方。
過度な思い込み。
根拠のない思い込み。
ネガティブ思考。怒られてばかりで、褒められたことがないと思う。
学習してる考え方のくせは直せる。
周りに宣言する。昔のくせが出たら、見直していく。
若者の特徴。葛藤がある。迷う。状況を変えたいと試行錯誤する。
悩み続ける。反抗期。親に依存する気持ちと自立したい気持ちが葛藤。
食事を片付けない子ども。私は片付けると疲れるわ。自分は子どもなんだから。
大人扱いすると、親として無責任と言う。論争しても負ける。
私メッセージを伝える。親も自己肯定感と自己効力感を高める。
他人と過去は変えられない。
変えられるのは今の自分だけ。相手も変わるかもしれない。
生きていくことは辛いことも多いけど、生きる喜びを持つこと。
希望が持てれば、生きる気になる。
私も、私メッセージで話すようにしようかなと思いました。
自分から変わらないとね。