TSUTAYAで旧作DVDを2枚レンタル。無料クーポン券があったので。
映画「フリーダム・ライターズ」を観ました。
http://www.werde.com/movie/new/freedomwriters.html
「物語は1994年、ロス暴動直後のロサンゼルス郊外、人種が激しく対立し、ドラッグとナイフと銃がはびこる、ウィルソン公立高校で始まる。低所得者層の多いこの地域では、貧困による憎悪と犯罪の中、15歳にして出口のない日々を送る子供たちは、卒業まで"生きて"いられれば、それで十分と思っていた。荒れ果てた教室では授業もままならず、ほとんどの教師たちは彼らを見捨てていた。しかし、エリンだけが彼らを信じ、彼らに未来の扉を開く鍵を与える。それは……書くこと。
彼女は、お互いを知ろうともせず憎しみ合うだけの生徒たち全員に、自費でノートを買い与え、自分たちの本当の気持ちを書くように諭す。最初はバカにして抵抗する生徒たち。しかし、想いを綴ることは自分と向き合うこと ─ 次第に、荒れた教室に変化が生まれていく。ギャング抗争に明け暮れていた彼らは、お互いを知り、理解するようになり、やがて、知ることを通じて大きな夢を抱くようになっていく……。1冊のノートと、そして、教師の全身全霊の愛が、多くの生徒を救ったのだ。」
教育の理想論?とも思って、観るのに少し抵抗があったのだけど、
生徒の日記を読んで教師が現実を知り、お互いに教え合って変わっていく姿にリアリティがありました。
15才の生徒は、いつ死んでもおかしくないこんな現実の中で生きていれば心が荒むのも仕方ないけど、
この教室の中だけは安心できる家庭・家族なんだと思えるようになり、うれしくて成長できたのですね。
エリンが他の仕事までして自腹でノートや本を買い与え、ホロコーストの博物館にまで連れて行く。
その分、夫や先輩教師には理解されず、孤軍奮闘することになるのだけど・・・
こんな実話が存在したこと自体に驚き、人種差別や暴力が少しでも無くなればいいと思いました。
ヒラリー・スワンクはこの原作にほれ込み、製作総指揮も取り、主演したそうです。それだけ熱演!
ヒラリー・スワンクがアカデミー賞を取った作品の「ボーイズ・ドント・クライ」も観たくなりましたね。
http://www.werde.com/movie/new/boysdontcry.html
『ボーイズ・ドント・クライ』はアメリカで最も保守的といわれる地域で起こった実話をもとに、ブランドン・ティーナの生と死を通して、アメリカの若者の心を探ろうとする。と同時に、性的アイデンティティのあり方について考え、同性愛に対する嫌悪と不寛容の本質に鋭く迫っていく。混沌と欲望と暴力の立ちこめるこの映画の中から現れてくるのは、愛を求めてさまよえるアメリカ人の姿なのだ。