小説「
同級生」(東野圭吾)を読みました。
内容:同級生の宮前由紀子は俺の子を身ごもったまま、そして俺の愛が本物だったと信じたまま事故死した。俺にできる償いは本気の関係だったと皆に告白することと事故の真相を暴くことだけだった。やがてある女教師が関わっていたことを突き止めるが、彼女の絞殺体が発見されるや、一転俺は容疑者にされてしまう。
一気に読んでしまうほど割と面白い。でも、あまり読後感は良くないかな。
主人公にそれほど共感できないし、あとがきにあるように教師に対しての憎しみというか反発がすごい。
まあ、教師だけでなく大人全体に対してなのだろうけど、自分が大人になったら立場が反対になるよね。
最初に張られた伏線が解決されていくのは興味深いけど、心がすっきりしないのは、
これもイヤミスだからなのかなあ・・・
昨日、重松清の「きよしこ」を読んで、なんとなく心が洗われた気がしたからかもしれないけど。