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カテゴリ:講演会など
人権問題講演会「いろいろな性いろいろな生き方~カミングアウトとLGBT家族の課題~」を聴きに行きました。
あそびあーと☆こども劇場いるまも共催なので、受付を手伝いました。写真は終わってからですが。 レインボーカラーの壁飾り。 資料をスライドに映してました。 最後の「四つ葉のクローバー」。 次第。 講師:小林りょう子氏。 LGBTの家族と友人をつなぐ会。 「100人いれば100通りの性」 あそびあーと☆こども劇場いるまも毎年LGBTの講演会を開いてます。 「いろいろな性 いろいろな生き方 〜カミングアウトとLGBT家族の課題〜」 小林りょう子プロフィール。 専門家ではなく、当事者の親として関わってきた。 当事者の細田入間市議会議員も聴いてるので、緊張する。 8年間の養護教諭の経験がある。 偶然ゲイの母親と知り合った方が立ち上げた。 NPO法人 LGBTの家族と友人をつなぐ会。 今の社会の「普通」は? 「普通」をめぐって。 「生きづらさ」の認知のために使われている言葉がLGBT。 L レズビアン G ゲイ B バイセクシャル T トランジェンダー 性別越境者 I インターセックス 非トランスジェンダー:シスジェンダー:生まれた時に診断された身体的性別と自分の性同一性が一致し、それにしたがって生きる人。 性的指向。 違和 トランスジェンダー。 「性同一性障害」という診断名。病気や障害ではないが、ホルモン治療や適合手術の為に診断名が必要。 診断してくれるジェンダークリニックは都会にしかない。 診断書をもらえないと性同一性障害とならず、治療・手術ができない。 適合手術が保険適用になったけど、その前にホルモン治療していたら保険適用にならない。 未成年の子どもが居る人は戸籍を変えられない。 手術して戸籍を変えた人は7000人くらい。 多様な性(性はグラデーションである)。 こころの性 表現する性 からだの性 好きになる性 トランスジェンダー女性のレズビアンなどもいる。 性は個々に違う ダイバーシティ(多様性) インクルージョン(社会的包括、包含) ダイバーシティとインクルージョンは、欠くことのできない2つの車輪。 ダイバーシティとインクルージョンは必ずセットで。 多様性を認め合う姿勢。 LGBTってどれくらいいるの? どの社会でも人口の5%から10%を占めるといわれる。 LGBTはあくまで「総称」 LGBT以外の性マイノリティが多い。 私の息子を紹介します。 日本で胸部手術。 タイで腹部手術。 2才でスカート拒否。 スカートはくくらいなら、裸の方がまし。 女子中高一貫校(制服はスカート)を受験したいと自分から言いだした。 公立の中高の制服はスカートとズボン。2者選択より、みんながスカートの方がましだったらしい。 成人式のふり。 なぜ振袖を着たいと言ったのか。 前年秋に撮影し、成人式は欠席。 親や祖母の為に無理していたのかと思うと切ない・・・ 22才にカミングアウト。 友達、先生、親の順にカミングアウトするらしい。 親に拒否されたら、帰る家が無くなるから、最後になる・・・ カミングアウトのバトンを受け取り 母:わかった 私は悪くないから! (「母原病」「母性愛神話」「三歳児神話」に違和感があったから) 本人:ありがとう。 今までもスカートはかなくてもいいとか、受け入れてくれてたから、わかってもらえると思ってた。 父:虎井まさ衛さん(カルーセルまきさんと同時期に適合手術を受けた人)がうちに。 弟:兄貴かぁ〜?! ○○にはかわりないからなあ 他の家族でも、兄弟姉妹は「やっぱりね、わかってたよ」と言うらしい。親は気づかないのに・・・ (うちも次女が「弟は彼女より男友達を優先して別れるからゲイではないか」と言っていたけど、 それを長女に言ったら「そんなのどっちだっていいじゃない。本人の自由なんだから」と言ってた。 もしそうでも受け止められるようにしておかないとね。そう思って聞いてました。) カミングアウトから話し合ったこと。 適合手術、ホルモン注射 骨粗鬆症になる。 命を大事にしてね。 不自由を乗り越えて。 ・良くも悪くもいろんな人に出会えた。 ・子どもの時から、自分は何者かをとことん考えた。 「不便だし、寂しいし悲しいこともあったけど、不幸じゃなかった。」と息子から聞いた時、 夫と二人で泣いてしまった。 適合手術後、戸籍を変え、結婚した。次の目標は子どもが欲しい。 家族の抱える困難 原因を探して責める。 目の前から消えて欲しい。 子どもやパートナーを排除する。 誰にも相談出来ない。隠さなければならない。と思ってしまう。 家族から 病院に強制入院させられた。 勝手に転校させられた。 おまえなんか死んだ方がマシだ。 オネエタレントを見て、「生まれてくる子がゲイなら中絶する。」「うちの家族にはいなくて良かった。」と言われて非常に傷ついた。 先生が性教育で「異性愛でも同性愛でもコンドームを使った方がいい。」と言うから、 「この先生分かってる。カミングアウトしてもいいかな」と思ったら、 「でもゲイは気持ち悪いよなぁ。」と言われ、天国から地獄に落とされた。 見えないマイノリティ。怖くてカミングアウト出来ないから存在がわからない。 家族としての心構え。 この子の人生終わりと思ってしまう。 子どもの将来を親が夢見るのは勝手だけど、子どもには子どもの人生があり、本人が選ぶこと。 もしも相談されたら。 信頼してるからこその行動。 アライ(支援者・味方) ホモ・オカマ・レズなどは差別語。 人それぞれ違う。わからないことは本人に聞くのが一番。 すでに出会っているのです! 見た目だけで判断しない。 異性愛者前提で接しない。 カミングアウトされても、アウティングしない。第三者(家族含む)に話す時は、本人に確認を! 他者と共有したい時は本人に確認。 アウティングが呼んだ悲劇。 カミングアウトしている人の有無にかかわらず「いる」前提での会話からしましょう。 言い換えるべき表現例 「彼氏・彼女いる?」ではなく、「恋人・パートナーいる?」と訊く。 LGBTを揶揄することもセクハラ。 「見えないマイノリティ」と言われるLGBT 個室しかない男女共有の中学校トイレができたら、便秘も無くなった。 男子トイレの個室に入るとからかわれるから便秘になるらしい。 制服。不登校の原因にも。ジャージ登校も。 アンケートの性別欄に、男・女・その他と書いてあるとありがたい。 現場での認知が低い、文科省ガイドライン。 「性同一性障害や性的指向・性自認に係る児童生徒に対するきめ細やかな対応等の実施について」 ある校長が「研修をしてからでないと配布できない」と言ってたらしい。自校の教員を信用してないのか? いじめ防止方針改定でLGBTが明記。 生徒、地域を含めた制服に関する議論が活発化。 柏市の新しい中学校、性別問わずズボン・スカート選択可能に。 女子でズボンを選択した生徒が居たらしい。 6色レインボーの旗でアライ(支援者)の気持ちを小さくとも掲げてみませんか? 入間市教育長が今日レインボーバッチ着用している! 3つのお願い。 よく分からないから恐怖し、差別・偏見が生まれる。 笑顔が曇るのは、戦争と差別。 少数から多数を見れば優しい世の中になるのでは? 四つ葉のクローバー。 質問コーナー。 Q.小中学生の子どもからLGBTって何?の質問があった。 「男の人同士、女の人同士で好きになる人が居る。 心と身体の性が違う人も居る」と説明し、 「もしそうだったら、お母さんに教えてね」と冗談っぽく言ったけど、それで良かったのでしょうか? A.すばらしい説明。たとえ冗談ぽくっても 悪い話、笑う話じゃないんだよねと分かってもらえればうれしい。 子ども達にも知って欲しい。 入間市教育長の感想。 グラデーションのような性 カミングアウトは家族が受け止める。 幸せは本人が決めるもの。 親心の話も心に響いた。 日常生活の生きづらさを考え、思いやりを持ちたい。 人権問題を解消する社会を作っていきたい。 今後入間市でも頑張っていきたい。 皆さまもご協力お願いします。 当事者の親としての切実な話が心に響きました。 家族として受け止めることの大切さが身に染みましたね。 家族だけでなく、受け入れられる社会になることが必要ですよね。 「生産性がない」と切り捨てるのではなく、共に生きられる世の中になったらいいなあ。 LGBTに限らず、差別や偏見はどんな人の心の中にもある。もちろん私にも。 それを乗り越えられたらいいのだけど。 2016年のLGBTの講演会 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年09月19日 23時09分38秒
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