行き帰りと、帰ってから「おれは伊平次」(上坂次郎)を読みました。
「誰よりも痛快に生きた男がいた!
南洋で娼館を開き、最後は国王にまでなった女衒(ぜげん)村岡伊平次の生涯
村岡伊平次。故郷の島原を逃げ出し、南方で女衒として名を馳せ、女郎屋に賭博場、からゆき貿易で財を築き、3千有余の妓(おんな)たちを連れ新天地を拓き、あげくは南洋の美姫を妻とし、珊瑚礁の島の国王となった男。幾多の伝説に彩られたその生涯を雄渾に描く。明治の時代に、こんな痛快に生きぬいた日本人がいた!」
女衒(ぜげん)は若い女性を女郎屋に売り飛ばす嫌な職業だと思っていましたが、
伊平次は彼女たがが身も心も投げ出すほど慕われていた。不思議な魅力のある人だったらしい。
女だけでなく、男の面倒もみて、国までもつなんてすごい。
からゆきさんは悲しいけど、出稼ぎで日本に送金してそうだ。
明治にはこんな人もいたのだなあと思ってしまった。