小説「手紙を読む女」(新津きよみ)を一気に読みました。
この手紙は、「十年後の自分に宛てた手紙」ではなく、「十年後の美恵子伯母さんに宛てた遺書」なのです―十年前、無理心中を図った妹夫婦。高須美恵子は、ただひとり生き残った甥の和彦を養子として引き取る。人気推理作家“高須史一”として第二の人生を歩み出した和彦と、アンチエイジング研究の第一人者である美恵子。二人に届くさまざまな手紙をめぐるミステリー連作集。
6年生にしては早熟で賢い甥・和彦。
伯母の美恵子は無理心中の真実を疑いながらも、
和彦を養子にして育てていく。
他の手紙の事件も探る連作。
最後に死んだはずの美恵子の夫が登場し、
あれ?っと思ったら、大どんでん返しが待っていた。
ネタバレしないように書きませんが、
面白い趣向でした。
作者の新津きよみにも愛甥が居るそうです。
その子がモデルらしい。