キノシネマで、映画「市子」を息子と観ました。
息子はこの「市子」か「ゴジラ」が観たいと言ってたのですが、
私は「市子」の方が観たいと言ったのです。夫は「ゴジラ」と言ってたので来なかった。
市子
解説
「僕たちは変わらない朝を迎える」「名前」などの戸田彬弘監督が、自身の主宰する劇団チーズtheaterの旗揚げ公演として上演した舞台「川辺市子のために」を、杉咲花を主演に迎えて映画化した人間ドラマ。
川辺市子は3年間一緒に暮らしてきた恋人・長谷川義則からプロポーズを受けるが、その翌日にこつ然と姿を消してしまう。途方に暮れる長谷川の前に、市子を捜しているという刑事・後藤が現れ、彼女について信じがたい話を告げる。市子の行方を追う長谷川は、昔の友人や幼なじみ、高校時代の同級生など彼女と関わりのあった人々から話を聞くうちに、かつて市子が違う名前を名乗っていたことを知る。やがて長谷川は部屋の中で1枚の写真を発見し、その裏に書かれていた住所を訪れるが……。
過酷な境遇に翻弄されて生きてきた市子を杉咲が熱演し、彼女の行方を追う恋人・長谷川を「街の上で」「愛にイナズマ」の若葉竜也が演じる。
ドリンクバーでアイスコーヒー、ドーナツ(チョコ)を買いました。
市子を演じる杉咲花のうつろな瞳や、プロポーズを受けた時の涙など、演技力がすごい。
淡々としてるけど、内に秘めたる生命力がにじみ出てますね。
恋人役の若葉竜也の優しさが心に沁みます。ネタバレになりますが、無戸籍の市子は可哀相だけど、
「すべては生き抜くために」という通り、それに負けずに生きていく。
悪魔と呼ばれようと、サイコパスかとも思える仕業も、無表情でこなしてしまう。
いろんな人々を訪ね、市子の過去を聞きまわる恋人。友達役の中田青渚の明るさに救われた。
また、市子を守ろうとしてストーカーになってしまう高校の同級生(森永悠希)。
以前ドラマでもストーカーの役をやってたなあ。いい人が狂っていってしまう演技が上手い。
それでも、最後に市子が恋人との暮らしが安心できて幸せだったと言ってるのを聞いてホッとした。
母役の中村ゆりが、いつまでも年を取らずに綺麗なのは気になったけどね。
恋人が船で帰るのをお辞儀して見送るのが、やはり母親なんだなと思ってしまった。
その母娘が「虹」を鼻歌で歌ってる。それが主題歌なのか、他に音楽が無い。
明るい歌なのに、もの悲しく聴こえてしまう。暗い映画だけど、一筋の光のような感じかな。
とても良かったので、パンフレットも久しぶりに買いました。
映画と飲食店で2時間無料。それでも1時間オーバーで1,000円支払いました。