テーマ:DVD映画鑑賞(14194)
カテゴリ:日本映画
うどんの話なのに、冒頭からニューヨークでのコメディアン修行。何でかなあと思っていたら、ラストにつながっていたのですね。 人を笑顔にさせたい。それぞれ違うことをしていても、父と息子、二人が目指していたものは同じだったんだ。渋い顔でうどんを打つ父親の目指していたものが、人の笑顔であったことがわかる終盤のシーン。いつも仏頂面の父親の笑顔がみたくて、コメディアンをめざす主人公コースケが、失意のまま故郷にもどって、もう一度父親の生き様を見直した時、人を笑わせるのに必要なものが何なのか、わかったのかもしれない。 故郷に戻ったコースケが父のあとをつぐのかと思っていたけれど、それでは話はありきたりだ。うどん以外のものを目指して故郷を出たはずのコースケが、もう一度、うどんを見つめなおす。彼の人生にうどんの持つ意味は大きい。さぬきじゅうのうどん屋をめぐり歩いて、うどんのうまさ、うどんよさ、さぬきうどんってなんなのと問い直し、見つめなおした後に、彼はもう一度父の人生をたどっていく。 最後に彼はうどん屋をつぐわけでなく、ふたび故郷をたって、コメディアン修行の旅に出る。何か、『シェーン』みたいだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年04月23日 16時19分59秒
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