テーマ:DVD映画鑑賞(14194)
カテゴリ:日本映画
そんなに大切な宝物なら、嫉妬くらいで、手放しちゃ駄目だよ。 『ただ君を愛してる』のネタモトの作品。広末涼子、松田龍平主演。 大学で知り合って、誠人からカメラを教わった静流。静流の写真の才能への嫉妬をおさえられない誠人。 そのために二人は、別れてしまう。再会を約束しながらも、ニューヨークでの、静流の死によって、二人は永遠に再会できないまま。 ストーリーの大本の設定はほぼ同じ。でも、『ただ君』の方は、ものすごく優しいファンタジーのような物語だったのだなと、わかった。もともとのこちらの物語は、最初、ちょっとファンタジックな謎から始まるけれど、クライマックスは、結局のところ、サスペンスのようだった。 その才能ゆえに嫉妬を買ってしまうシズル。才能をもつものの孤独。静流自身には、なんの悪意もなく、ただ、普通に生きているつもりなのに、彼女の中の才能が二人の人間の嫉妬を生み出してしまう。 才能をもつものの孤独。 才能をもちつつ、人とうまく生きていくことは難しいのだろうか。いっそ才能なんてないほうがいいんだろうか。そっと隠しておく方がいいのか。 その才能を生かして、世界的にも成功を収めている天才たちは、どうやって、人々の賞賛と愛を得たのだろう。 そんなことにも、ただ、他愛なく生きる静流が、誠の嫉妬ゆえに、彼と別れて、一人でニューヨークに行かなければならなかったし、そのニューヨークで得た友人をもまた、嫉妬を湧き立たせてしまう。 才能を持つことの孤独も悲しさも。 それでも、ニューヨーク中を探し回るほど、誠人は、静流を好きだったのに。 広末涼子の独特の雰囲気とちょっと風変わりな少女静流が、違和感なし。 ナイスな配役だと思う。やっぱり、広末涼子ってうまいなあ。 恋愛寫眞@映画生活 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年06月29日 10時42分59秒
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