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カテゴリ:【本】女性の生きづらさ
今回ご紹介するのは『「女子」という呪い』です。
「女子」という呪い [ 雨宮 処凛 ] 本のオビに書いてある 「この国で「女子」でいることは、かなりしんどい。」 という言葉に共感した方、興味を持った方は、読んでみてください。
「日本独特の女子の生きづらさ」も、「世界共通の女子の生きづらさ」も、存在することが分かります。
ちなみに、本の中で著者は「アラフォーの私と同世代でも、(中略)女子はいる。」と書いていることから、この本においての「女子」とは、アラフォー世代も含めた女性と考えてよいと思われます。
以下の3つにわけて書きますね。 ・著者について ・内容について ・感想
【著者について】
雨宮処凛さん。 1975年生まれ。作家、活動家。
【内容について】
・この本は、「情報・知識&オピニオン「イミダス」で2012年5月から始まった連載エッセー『生きづらい女子たちへ』の原稿を厳選し、大幅に書き下ろしを加えたもの」だそうです。(冒頭の「すべての生きづらい女子たちへ」と、第4章が書き下ろし。)
・著者は「なんだかもやもやすることに、<「女子」という呪い>と名付けてみた。」とし、例えば 「「女子力」とか「女性の活躍」という言葉への違和感。」 「「女を使う女」は軽蔑される一方で、女らしい気配りや身ぎれいさは当然のように要求される。」 といったことを、具体例として挙げています(もちろん他にも複数書かれています)。
・イラストは「ひらやまこう(6才♀)」さんが描かれたそうです。斬新ですね。
【感想】
第2章までは、ふむふむと思って読み進めていたのですが、第3章を読むと、心が少し削られたような気がします。 そこでは複数の女性のことが書かれているのですが、それぞれの女性の生きづらさが、私の心の中に重しのように残るというか……。 これは他の本でも言えることですが、共感性が高いHSPは、他の方のつらい経験を読む時、気を付けないといけませんね。
私自身、夫以外とは、ほとんど人との関わりがありません。 さらに病院は女医さんのところを選び、美容院では女性の美容師さんを指名します(そこではアシスタントも、女性の方が担当してくださります)。
それでもテレビやネットを通して、なんだかおかしいな、女性って損だな、と思うことはあります。 著者は、ジェンダー問題について書くと「予想を超える数のバッシングが寄せられてきた」そうで、その「多くは男性からのもので、そのたびに、ジェンダーについて語ることへのハードルは私の中でひっそりと高くなっていった。」と、この本の最後で書いています。 「女子」という呪い [ 雨宮 処凛 ] 「女子」という呪い【電子書籍】[ 雨宮処凛 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.09.12 13:00:07
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