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好きです。この本。
『絶望名人カフカの人生論』 カフカ 頭木弘樹 新潮文庫
カフカの小説は読んだことがありませんが、本のタイトルの「絶望名人」というところに惹かれて読みました。
カフカが、日記やノート、手紙に書いたネガティブな言葉を集めた本です。
おおまかには、 ・右ページにカフカの言葉 ・左ページに編訳者の解説 という構成。
カフカのそれぞれの言葉に対して、ほとんどが見開きのページで完結していますし、文章量が多いわけでもないので、すきま時間に気軽に読むこともできます。
私の一番のお気に入りは、
「ぼくはひとりで部屋にいなければならない。 床の上に寝ていればベッドから落ちることがないように、 ひとりでいれば何事も起こらない。」(p.52)
です。
世間に溢れるポジティブメッセージに苦しめられている方、辟易している方、ぜひ読んでみてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.03.23 22:05:21
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