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カテゴリ:【本】作家、本づくりの仕事
静かで繊細なお話でした。
『すべて真夜中の恋人たち』 川上未映子 講談社文庫
主人公は、自宅で校閲の仕事をしている一人暮らしの34歳の女性。 (会社を辞めてフリーランスの校閲者に。)
58歳の男性を好きになる恋愛小説なのですが、恋愛の話よりも私は主人公が生きづらそうにしているところが良かったです。
普通に会話することもうまくできなかったり、会社でひとりぼっちだったり、街の人々を見て疎外感を感じたり、どうしようもなくひとりきりだったり。
私自身、一人暮らしをしていた頃を思い出し、主人公に親近感を覚えました。
この本には、あとがきや解説がないのですがその分、読み終わった後に物語の余韻に浸れました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.09.09 07:54:13
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