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カテゴリ:福島第一原発 作業員
※2022.9.25追記
フクイチ過労死訴訟の詳細・結果は、こちら(2022年5月21日記事) 2017年10月26日に、福島第一原発で働く作業員が1名亡くなった事が、東電から公表されました。これで、発災から約6年8ヶ月で、作業員の死者は、東電が公表・認めているだけで累計18人になりました。故人のご冥福と、ご家族へ哀悼の意を表します。 26日の死亡に関して、東電のリリースと、当日行われた「中長期ロードマップ進捗の記者会見」での質疑応答に基づいてまとめました。 東電の元のリリースはこちら→ 10月27日日報 ====まとめ、ここから==== 10月26日・木曜日13時頃、車両整備を担当していた50代・男性の協力企業作業員が、昼休憩明けで福島第一原発構内の車両整備工場に徒歩で向かう途中、体調不良を訴えて、うずくまった。 入退域管理棟の救急医療室に搬送されて医師の診察を受けたところ、緊急搬送の必要があると診断された為、13:20にドクターへリを要請。 ドクターヘリの医師の判断で搬送手段を救急車に変更し、13:56に広野町の高野病院へ搬送。同病院にて、14:36に死亡が確認された。 故人は福島県の出身者で、第一原発での経験は約5年間だった。死亡原因は個人の疾病との診断結果であるので、労務管理や作業との因果関係は無いと判断している。尚、元請会社は株式会社・宇徳であったが、雇用形態・病名等、これ以上の情報開示は差し控える。 ====まとめ、ここまで==== この死亡の第一報は、上記の記者会見の冒頭で伝えられました。 廃炉推進カンパニーの増田CDOは起立したまま、故人の冥福と家族への哀悼の意を述べていました。増田CDOの言葉に嘘は無いと思いますが、会社のリリース文には淡々と事実関係が並べられるだけで、哀悼の言葉が書かれていないのは相変わらずです。東京電力という会社の体質が表れていると思います。 (リンク) 「2017/10/26(木) 中長期ロードマップの進捗状況について」の記者会見動画 記者会見では、東京会場から「しんぶん赤旗」のカラサワ記者や、フリーの木野龍逸さんが、死亡に関して粘って質問していました。マスゴミは選挙や政局の事ばかりで、今回の死亡の件は書きません・流しません。政治と命とどっちが大事なのか。命を最優先しないなら、そんな政治も報道も、ゴミ箱へポイです。 改めて断っておきますが、勤務時間外・離職後に亡くなった・病気になった人数を把握している公的機関はどこにもありません。東電は法律上の義務は負っていませんし、国がフクイチで働いた人達を登録している訳でも有りません。 私がまとめている死亡・負傷の件数はあくまでも「最低限の件数・人数」と捉えて下さい。 「福島原子力発電所事故は終わっていない」。 国会事故調報告書冒頭の一行が、重く圧し掛かってくるようです。 春橋哲史(ツイッターアカウント:haruhasiSF) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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岩立文子様
改めて、お悔やみ申し上げます。 私は、東電のリリースと録画で視聴する記者会見での質疑でしか情報を取れないので、その情報が正しいのかどうか、別の視点からのチェックができません。東電側の情報に偏っている点はお詫び致します。 差し支え無ければ、個人情報や契約に触れない範囲で、どの点がどのように異なっているのか、ご教授頂けないでしょうか。 (2017.10.31 08:18:03)
個人の疾病との診断結果となっておりますが、東電側は兄の診断結果を知らないと思います。個人情報ですし、まだ直接話しもしていません。よって労務管理や作業との因果関係が無いといいきれるのは、なぜでしょう。
休憩場所から現場に戻る乗り合いバスの中で降りる時に動けなくなったと聞いておりますが、私達遺族は当日の様子も実際に立ち合ってくれた方々と直接話しておりませんので、まだ、公表出来る状況では無いと思います。 記者会見の質問に答えられなかったのは、まだ、東電側が何も知らない中で、この件を早く終わらせたいように感じます。 人として心の問題です。 (2017.10.31 10:23:50)
岩立文子 様
事情をご説明頂き、有難うございました。「うずくまった」と「バスの中で動けなくなった」のは明らかに違いますし、ご遺族が周囲にいた方達と話せていないのも、初めて知りました。 岩立様のように「釈然としない思い」(このような表現が正しいかどうかは確証が持てませんが)のご遺族は他にもおられるでしょう。東電が公表・認めているだけで、亡くなった方は18人ですから、協力会社の寮で亡くなった・契約終了後に亡くなった等、未公表・未集計の方は一体どれだけの人数になるのでしょうか。 私には、実態を調べる力はありませんが、頂いたコメント(恐らく、相当な勇気をもって書かれたのではないかと想像しています)は、コメントのままにせず、近日中に当ブログの記事の中で取り上げるように致します。改めまして、お兄様のご冥福をお祈り致します。同時に、核災害の現場である福島第一原発で働いて下さったことに感謝申し上げ、3.11を止められなかった主権者としてお詫び致します。 春橋哲史 (2017.10.31 22:13:34)
この度は、兄の事を取り上げて下さり、それに関わる情報を掲載して頂き、心から感謝致します。
私達家族は、原発に対しても、兄が置かれていた状況に対してもあまりにも無知で、本人が大丈夫と言っていた一言に流していた事を、後悔してなりません。 ただ、兄の死が、原発のせいだからとは思っていません。 世の中も人も良くなろうとして進化し、正しいのか、悪いのかの判断は、失敗があってこそ、初めてそれぞれに認識出来るものです。 しっかりと認識し、さらに良くなる方向に向かう為には、兄の死が間違いなく作業と因果関係がなかったと証明出来るデータを全て調べることが、大切だと思います。 命どぅ宝。命の尊さを改めて考え、生きている私達が今、次の世代に繋げる使命を持って、兄の死を無駄にすることなく生かせればと願います。 (2017.11.01 12:34:37)
岩立文子様
先日は貴重なコメントを有難うございました。関係者の方に読まれていると分かり、あらゆる意味で、更なる緊張感を持って記事を書かなければとの思いを強くしました。先程、新記事「福島第一原発の作業員、18人目の死亡記事・修正版」をアップしました。岩立様から頂戴した情報と、東電の公表を並列して、比較できるようにしました。 http://plaza.rakuten.co.jp/haruhasi/diary/201711140000/?scid=we_blg_tw01 #r_blog アップが遅くなった事はお詫び致します。今後とも、月間約9000人の方達が働いて下さっていることを念頭に置き、福島第一を追い続けて参ります。 (2017.11.14 01:13:48) |