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2007年09月30日
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ある人がガンジーに質問した。

「ガンジージーの生活の原動力となっているものは何ですか?
それは宗教的なものか社会的なものか、それとも政治的なものか?」

「純粋に宗教的なものです。」とガンジーは答えた。
「この質問は、モンタギュー氏にも尋ねられたことです。
『社会改革家であるあなたが、どうしてこの連中の仲間入りをされたのですか?』
それはただわたしの社会活動の範囲を広げたまでのことですとわたしは答えました。
わたしが人類全体と結ばれていなければ、宗教活動を送ることはできないでしょうし、また政治に参加しなければ、人類と結ばれることはできないでしょう。
いまやあらゆる人間の活動は、分離できない全体をなしてなしています。
社会的・経済的・政治的または純粋に宗教的な行動を、それぞれ完全に区分することはできません。
わたしは、どんな宗教も人間のいとなみと分離しているとは思いません。
それは他のすべての活動に道徳的基盤を与えます。
さもなければ、人間のいとなみは道徳的基盤に欠け、人間の生活は『意味のない騒音と怒り』の混乱に陥るでしょう。」

「あなたの民衆に及ぼす影響力の大きさを考えると、あなたを動かしているのは主義への愛でしょうか?それとも民衆へ愛ででしょうか?」

「人々への愛です」とガンジーは答えた。
「民衆を抜きにした主義は死んだ物です。
人々への愛が、早くからわたしの生活に不可触賎民の問題を持ち込みました。
『あの子に触ってはいけませんよ』と母が言ったことがありました。
そのときわたしは
『どうしていけないの』
と聞き返しましたが、その日からわたしの反抗が始まったのです。」

「ガンジージーの非暴力とヨーロッパの平和主義者との違いは何でしょう?」

「わたしの考えでは、非暴力は受動的な行動ではありません。
非暴力はこの世で最も積極的な力です。
ですから物質主義であろうと何であろうと、非暴力がそうしたものの効果的な解毒的にならなければ、それはわたしの考える積極的な力とはいえません。
非暴力は最高の法(のり)です。
半世紀にわたるわたしの経験で、わたしは非暴力で解決の道が得られないような事態に遭遇したことはありません。」

ガンジーはこの後、日本が中国に対して行っている侵略に対して非暴力の立場から助言をする。

「もし中国人がわたしの考えている非暴力をもってするならば、日本が所有しているような最新式の破壊兵器に訴える必要はありません。
そして中国人は日本に向かってこう言うでしょう。
『あなたがたの破壊兵器をすっかり持ち込むがいい。
そしてわれわれの人口の半数を奪うがいい。
けれども残った2億はあなたがたの前に屈服することはないであろう。』
もし中国人がこのことを実施したとき、日本が中国の奴隷になるでしょう」

そしてガンジーはシェリーの「無秩序の仮面」から詩を引用した。


 諸君は多数、彼らは少数

諸君よ
静かに断固として立ちたまえ
生い茂った無言の森のように
腕を組み
じっと凝視して

それこそが
無敵の戦いの兵器

そして
それでも暴君が挑んでくるなら
諸君の間に彼らの馬を踏み込ましめよ
切りつけ
突き刺し
傷つけ
なぎ倒し
彼らのやりたいままにさせておくがいい

腕を組み
じっと目を見すえて
恐れず
驚かず
彼らが虐殺をほしいままにするのを見ていたまえ
彼らの逆上がしずまるまで

そのとき
彼らは恥じて帰って行くだろう
彼らのもと来た場所(ところ)へと。
そうして流された血は
彼らの頬を恥じらいて赤らめるだろう

起き上がれ
眠りから目覚めたライオンのように
打ち負かされることのない数を組んで
諸君の鎖を地に振り落とすのだ
眠っているうちに諸君にふりかかった露のように
諸君は多数
彼らは少数


(1938年12月12日 セヴァグラームにて 「ハリジャン」12月24日号より抜粋)





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最終更新日  2007年09月30日 14時15分07秒
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