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カテゴリ:木谷ポルソッタ倶楽部ほか
アメリカのヒューストンからエアメールが届いた。
このところご無沙汰していた。 先日も電話がきて 「いつ、アメリカに来るんですか?」と聞かれている。 「いま、喪に服していますから」と言い訳しているが、いつかは行かねばなるまい。 手紙には英語でこんなふうに記されていた。 「2008年にあなた方に喜びと幸せがあるように願っています。 B、A&C あなたのお母様が亡くなられたことを聞いて悲しんでいます」 Bさんと娘のAには、銀座のソニービルで10年ほど前に出会った。 ちょうど小学生になる息子を連れて銀座に遊びに行って、息子をゲームのコーナーで遊ばせて、夫婦して銀ブラを楽しんだ。 ちょうど歌舞伎座の前にある岩手県のアンテナ・ショップ、岩手銀河プラザを覗いたとき、レジで岩手県にちなんだ「宮沢賢治」や「ちゃぐちゃぐうまっこ」の切手が売っていた。 それらを買ってソニーステーションに帰ると一生懸命ゲームしている息子の後ろから画面を覗き込んでいる同い年くらいの女の子がいて、それを見守っている母親がいた。 それがBさんだった。 Bさんは片言の日本語で、「この子のご両親ですか?」と聞いてきた。 Bさんと娘のAの2人で日本に遊びにきたのだという。 Aが漫画が好きで、どこか近くに漫画を売っている本屋さんはないかと聞かれた。 そこで東京駅前のブック・ステーションを地図を書いて教えた。 そして別れ際に「宮沢賢治」の切手を日本を訪問された記念にさしあげたのだ。 「これは誰ですか?」 「宮沢賢治という有名な詩人、童話作家です。」 「アメリカに帰ったら読んでみます。」 こうしてBとの交流が深まったのである。 その後は数年後日本に再来日した母娘を鎌倉・横浜案内したことがあり、 なんと家内にはコーチのバックを贈ってくださったこともあった。 普通、銀座で外国人に話しかけられたとしても、道を教えてそれきりである。 たとえそれがきっかけで文通しても、英語力のない人間にとって交流が苦痛になって次第に絶えてしまうことであろう。 そういうふうに次第に交流が絶えていったのだった。 ところが、いつかBさんの神戸の親友からこんなふうに聞いたことがある。 「Bはね、これまでとっても苦労したの。 でもね、彼女はこれまでの人生で多くの天使に助けられたというの。 彼女はね、ガイアさん、あなたもそのエンジェルの一人だと言っていたわ。」 ええっ、私がエンジェルの一人!思いがけない言葉に驚き、また感動した。 わたくしのことをそういうふうに思っていてくださる人がいるんだ。 その日以来どうにもBのことが気になってならないのだ。 一昨年、五日市剛さんの講演会を聞きにいったら、最後にこうおっしゃった。 「イスラエルのおばあさんから、その後何度かお手紙をいただきました。 今でもそれらは私の宝物で何度も読み返しています。 おばあさんの手紙にはいつも最後に同じ文章が書いてあって、それは私を喜ばしました。 『私はいつもあなたのことを思っていますよ』 手紙の最後にはいつもこう書いてあったのです。 皆さんも講演会から家に帰られたら、遠く離れた息子さんや娘さんがいたら、電話したり手紙で言ってあげてくださいね。 『いつもあなたのことを思っているよ』と。」 そこでわたくしもまた、Bさんにエアメールを出した。 「私はいつもBさんとAのことを思っていますよ」 すると、私たち家族のセーターを詰め込んだエアメールが届いたのだ。 「私たちもあなたとご家族のことを思っていますよ。 A、B&C」 CとはBさんの息子のことで、まだ会ったことはない。 大きな兔と小さな兔がどんなに相手のことが大好きか比べあう 「どんなに君のことが大好きかあててごらん」という絵本がある。 原題は「Guess How Much I Love You」というらしい。 「ぼくは君のことがこのくらいダイスキだよ!」 何度も比べあったところで、もうチビウサギは眠くて何も思いつかなくなり、 「ぼく、おつきさまにとどくぐらい きみがすき」といって目をとじる。 すると、デカウサギはチビウサギを木の葉のベッドに寝かせると、おやすみなさいのキスをして、 「ぼくは、きみのこと、おつきさままでいって・・・かえってくるぐらい、すきだよ」 と言うのだ。 「いつもあなたのことを思っていますよ」と言ってくれる人がこの人生にいることのありがたさを思う、 そして「いつもあなたのことを思っています」といえる友人がいることの幸せを思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年12月30日 05時35分57秒
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